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最近読んだ作品など⑧――荒木飛呂彦著『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』(集英社新書、2024年)

 みなさん、こんばんわ。

 わら けんたろう です。

 カクヨムコン10まであと2週間!
 作者のみなさま、進捗はいかがですか?

 さて、前回の近況ノートにて二本の短編を発表するぞと予告したワタシ。
 ここへきて煮詰まっております(笑)

 やべーな、どうするかな?
 コンテスト初日に間に合わんかも💦

 てな状況であります。
 そして焦れば焦るほど、人とはアホな行動に走るもの。

「泥沼にはまるくらいなら、ドロ縄を綯え!」

 で、本屋をウロウロ。なんか創作に役立ちそうな本はないかなと(笑) 

 発見したのが、ジョジョの作者荒木飛呂彦センセの漫画術が惜しみなく開陳されたハウツー本。

 荒木飛呂彦『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』(集英社新書、2024年)デス。

 ちょうど十年前に出版された『荒木飛呂彦の漫画術』(集英社新書、2015年)の続編。

 カクヨムにも「漫画術」の方を読んだ方は多いのではないでしょうか?

 カクヨムの創作論を読んでいると、多くの方が「ジョジョの奇妙な冒険」を例に挙げますよね。それで、あーだ、コーダと評論・感想が展開されます。

 ワタシね。読んでいて、ときどき思うんです。

 ジョジョな、あんま読んだコトねーんだわ(笑)

 なので例として挙げられても、いまひとつピンとこなかった。
 しかし、ちょうどいい。これ読めば、きっと意味が解るハズ?

 漫画は絵とセリフとコマ割りで「物語」を表現しますが、ストーリーの組み立て方やキャラづくりは、ラノベと共通する部分もありそうデス。

 さて本書の構成は、全三章(はじめに、コラム、番外編、あとがき除く)、総頁218頁。

 内容面で圧巻なのは、なんといってもキャラづくり。

 身上書と題されたキャラノートに60項目にわたる設定を記入しているそう。

 で、ちょっぴり要点をまとめると、

①悪役は主人公とセットで考える。
②「主人公がこうなら悪役はこう」と対比を際立たせていく(正義対悪、光と影、陰と陽など)。
③主人公と悪役の共通点はあっていい。
④主人公も悪役も成長させる。
⑤悪役は主人公よりも「強く」する。

 ……などなど。

 そして、ジョジョファンなら誰でも知ってるのでしょうディオ・ブランドーくんの身上書も本書で公開されております。

 カクヨム10開催を目前に控え、創作に煮詰まってしまったソコのアナタ!

 ワタシとともに、ドロ縄を綯いましょう(笑)

4件のコメント

  • 『荒木飛呂彦の漫画術』の続編出てたのですね。早速チェックさせていただきます。

     JOJOに出て来る悪役は、主人公たちよりもクセが強いのばかりですからね。ディオ様以外にも結構記憶に残るキャラが多いです。
     それに毎回出て来る能力がとんでもないのばかりで、それにどう立ち向かうのか毎度想像の上から来る展開で飽きないのです。
     よくまあこれだけ考えつくものだと。ネタが尽きないのかなあ。
     また荒唐無稽な話なハズなのに、それをすんなり自然に受け入れさせちゃう見せ方(流れ)も荒木先生のスゴいとこです。
     
     私のドロ縄は、つい他の人の作品やプロの小説、ドラマとかを見まくってそっちに没頭してしまうことでしょうか。
     現実逃避とも言いますが( ̄▽ ̄;)
  • 青田 空ノ子 さま

    近況ノートにコメントを賜り、ありがとうございます。

    「新・漫画術」の方は、裏表紙を確認したら今月発売したばかりのようです。

    荒木センセはどちらかというと、感性で描く方ではなく、一コマ一コマ計算して描いているタイプだからでしょうか。

    このヒト、メチャ勉強してるんだな、と思いながらイッキ読みしました。
  • こんにちは。
    新・漫画術、私も読みました。私も物語の構想で煮詰まってまして(^^;

    驚いたのは、「まずキャラ!」という順序でした。ストーリーも世界観もキャラの後。いやむしろ、キャラがしっかり作られていれば、世界もストーリーもキャラについてくる(「融合する」)。

    魅力的なキャラとその動機、そして敵役を作れたらいいなぁ、と思いました。(^^
  • 蒼井シフト さま

    >魅力的なキャラとその動機、そして敵役を作れたらいいなぁ、と思いました

    ですね。
    魅力的な敵キャラ(ライバルキャラ含む)を作りたいなあ。
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