みなさん、こんばんわ。
わら けんたろう です。
いつも拙作をご高覧下さり、ありがとうございます。
「黒ばら王女」初の長編になんとか一区切りつけたワタシ、現在はヨムヨム活動に勤しんでおります。
一言で言うなら「ステキ作品に出会う旅」を続けてマス。
カクヨム始めて、はや三年。
書く方も読む方も当時よりは成長した……、と信じたい!(笑)
で、短編どうするかなー。
二つほど構想はあるんですが、参加作品数に恐れをなしておりまして💦
まぁ、プロットだけでも立てるつもりです。
さて、お待ちかね。
「黒ばら王女」続編予告第二弾!(第二弾があるのかよ!)
前回、衝撃の告白をしたファブレガス。
彼はなんと転生者で、転生前は墨家玲央という名だったことが判明!
転生前、彼に何があったのか!?
レオは西暦2007年に日本で生を受けた。
両親ともに低身長だったためか、小学生の頃から整列すれば間違いなく前から数えた方が早かった。
痩身で見たまんまひ弱な男子。運動神経は、ほとんどない。中学、高校と、握力は二十キロ前半。100mのタイムは女子の平均タイムよりも遅かった。
なら、勉強の方はといえば、こちらも可もなく不可もなく。
全般的に、パッとしない陰キャラ少年だった。
女子にモテるハズもなく、バレンタインデーチョコは母親以外から貰ったこともない。
クラス内のカーストも底辺だった。
ある日のこと。
レオは、帰宅途中に、クラスで一番の美少女と囁かれる黒江瑠奈が、彼といい勝負の陰キャ男と何やら揉めている場面に遭遇した。
黒江の悲鳴とともにレオの目に飛び込んできたのは、彼女をナイフで斬りつけようとする陰キャ男の姿だった。
レオは、全身が固まったように動けなかった。
「ダメだ、助けなきゃ!」ようやく一歩踏み出したとき、陰キャ男は持っていたナイフで黒江に斬りつける。
レオは全力で駆けだした。
「黒江さんっ!」
レオは、ナイフを振り上げる陰キャ男にラグビータックルした。
だが、ヒョロガリなレオの身体能力では、彼を倒すところまではいかない。
陰キャ男は、大声で何やら叫んでいるが、レオにはなにを言っているのかさっぱり聞き取れなかった。
「黒江さん、逃げてっ、早く、早く逃げてっ!」
レオは陰キャ男に抱き着いたまま叫んだ。
男はレオを突き離そうと、レオの背中にナイフの刃を突き立てた。何度も何度も……。
「い、いやっ、墨家君!」
「ぐ、うう、に、逃げて……」
なんとか声を絞り出す。
背中の激痛を堪えながら、陰キャ男を掴む手に力を込めた。
陰キャ男はレオの鳩尾に膝を入れた。男を掴むレオの手が離れる。陰キャラ男はレオを踏み越えて、黒江瑠奈を追い駆けた。
彼の呼吸が、だんだんと弱くなる。
黒江瑠奈の悲鳴が、レオの耳に届く。
――ごめん、ごめんなさい。助けられなかった。
そしてレオは、17年の生涯を閉じた。
注)予告なく変更されることがあります。
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カクヨムコン9参加作品
『黒ばら王女と螺旋の廃城』
https://kakuyomu.jp/works/16817330666047857512ご笑覧いただければ、幸いです。