魚崎 依知子

※この物語はフィクションです。 もちろん、当然、フィクションです。 だから、安心してお読みください。 『阿修羅ちゃんのとなり』シリーズです。

翡翠の海に囲まれた島で、少年は腐れ牛の怪を喰う化け猫娘に出会った。 中途半端に人間臭い娘に、人なのか、モノの怪なのかと問えば「どっちがいい？」と聞いてくる。 そんな娘と友だち…

右目に猫の魂を、下腹に魔女の魂を抱え、死ぬことのない娘「化け猫ユエ」 死ぬことはないが、死に瀕するたびユエは思い出を喰われ、なくしていく。 そんな中での結婚生活が終わり、未亡人と…

婚姻届提出まわりのあれこれを思い出しながら書きました。 人物名以外は実話です。誰か笑って成仏させてくれ。

四年前、仏師である志堂の妾となった祝織は、自身の境遇に疑問を持ちながら日々を過ごしていた。 なぜ自分が選ばれたのか、答えてくれる者は誰もいない。 ──祝織が自分で選んだのなら、…

１０年前、よさこい祭りにて、 作者が実際に体験したジンクスをなめて、能力が芽生えてしまったお話。 私、もしかして、 なにかやっちゃいました？（実話）

収容所で母語を禁じられ、夜更けに一人日記を書くことを愉しみとするトーリ。 最愛の兄の迎えを待つ彼女は、ある日、兄にそっくりな男と出会う。 国も母語違うが日記を通して距離を縮める二…

化け猫を妻とした男が「お二方（おふたかた）」へ語る思い出話。ここではない場所で語られた、魂の独白。 初めて聴いた声は「ぎゃ！」 初めて言われた言葉は「いたい」 初めての笑顔は「…

靴ひもが切れた。そんなありふれたハプニングも新米旅人のアイラとジェナにとっては一大事。 おまけに二人は「邪神の子」――バレたら世界から消される存在。 新しい靴紐ひとつ、どこでどう…

「僕らの境界奇譚」のスピンオフ短編です。 本編の前日譚にあたります。今作から読んで頂いても全く問題ありません。 ※「長編出張読み切り短編博覧会Vol.2」参加作。 僕らの境界…

長編出張読み切り短編博覧会vol2 参加作品です。 本編の時系列的にはルーク編その①の#11〜#12、ルーク編その②の#3〜#4の間の話を想定しています。 本編 「マーティダ…

自主企画「長編出張読み切り短編博覧会Vol.2」に寄せて。 霊が視える男子高校生・芦峯円は昨日死んだばかりの養護教諭・メイちゃん先生を見つける。 心残りを解消しないと成仏できない…

連載が終わって寂しいので、何か書きたくなって書きました。

長編のタイトルとURL↓ 未来探検家　～閉鎖都市TOKYO～： https://kakuyomu.jp/works/16817330649324363063

　霊能者が集まる市に訪れた猫ノ目久遠。そこで久遠は先輩である鳥喰生悟の姿を見かけて、自分と相性のよい石を目利きして欲しいと頼まれる。 【本編】 ビーストリー　＜1　迷子の猫＞…

警察省の非違検察課に勤める警察官バディ北瀬と那世は、諸事情からオフの日に一緒にバレンタインのチョコレート催事場を訪れていた。 目当てのチョコを買って帰るだけ、北瀬はそう思っていた…

年を取らず、子宮に魔女を抱え、思い出を喰われる娘、ユエ。 眼窩に宿る猫の目リールーを相棒に、呪い師として放浪している──はずだったのだが、どうやら結婚していたらしい。 魔女に喰…

妃嬪の娯楽のため、使用人の慰労のため。後宮の一角に市が立つことになった。 秘華園の役者を売り子に、市井から様々な品を集めた仮初の市の賑わいに、婢《げじょ》の小花は胸をときめかせる…

タイトル通り、私が山に軽く拉致された話です。ドライブデートするときは気をつけましょう。

何かクリスマスがらみのものを書きたかったので、書きました。ホラーかな？　と迷ったのですが、やっぱりホラーっぽいなと思ったのでそういうことにしました。

本編 不死の呪いと魔法使い https://kakuyomu.jp/works/1177354054884402503 長編出張読み切り短編博覧会Vol.2 https://k…

「女ばかりを好んで喰うモノの怪が出ております」 「食事中に聞きたくないです」 猫の右目にヒトの左目、大きな平笠をかぶった呪い師ユエと、その右目にして相棒のリールー。そしてユエの…

時間怪盗により人々の時間が盗まれる現代日本。 記憶喪失の乾マサトは私立探偵の助手として、少女探偵・破嵐ウイヒメを支え、お守りしている。 時間怪盗が現れたとき、乾マサトは仮面バトラ…

現代文の時間には、決まって窓の外に亡霊がいる。 彼岸にいるはずの亡霊が視える晴季(はれき)は、毎日のように現代文の授業の時間には女生徒の亡霊が視えていた。そんな折、同居人である吉…

酔った男は、女を買わないかと持ち掛けられる。 憎い相手を殺す毒を持つという女の躰には、醜い瘡がはびこっていた──（短編）

久しぶりに麓の街に「買い物」に来たら、迷子の子犬を拾ってしまった。迷子の辛さはよくわかる。飼い主を探してあげましょう。 この作品は以下の自主企画に参加しています。 【長編出張…

【長編出張読み切り短編博覧会Vol.2】参加作です。 国直轄の特務機関、対怪異浄化情報収集室でお仕事にあたる癖の強いメンバーが、仲間と共に人の心の闇を照らす、ゴーストハント物語……

　おてんば娘のアノウちゃん。街へどうしても行きたくて魔王様へお願いしました。 「よかろう。ただし、騒ぎは厳禁だぞ」 　アノウちゃんは魔王様からの言いつけを果たして守れるでしょ…

結婚して数年、行商帰りの夫が「化け猫さんを買いたい」と言う迷子の子供を連れてきた。 しかし妻にしてその化け猫、ユエは子供を見るなり「この子、幽霊だ」と言い放つ。 夫に取り憑いた霊…

超便利な移動魔法が使用可能になった我らの主人公・桐生貴虎ことキー坊と、天才発明家として有名なキー坊のじいちゃんが“ドラゴンのいる異世界”こと『クライデ大陸』の各都市を巡っていきま…

ある日、国道沿いの古本屋にアダルトグッズを買いに行くと言い出した美咲。元々大学の先輩後輩で、今は美咲と交際関係にある悠斗は、気が進まないながらも美咲と二人で国道沿い書店のアダルト…

長編出張読み切り短編博覧会Vol.2に参加したくて書き下ろしました。 日本からこちらの世界に転移してその身に淫紋の呪いを受けながらも魔王の迷宮「いばらの迷路」を制圧し、冒険のさな…

ときは戦国。妖殺しの姫と、黄金の瞳を持つ元従者の白鬼。一度裂かれた彼らが再会したとき、従者は何もかもを忘れていた——— 家族、信念、決意、そして愛する人さえも。 かつて仕えた…

「長編出張読み切り短編博覧会Vol.2」参加作品。 長編「ショート・ホープに火をつけて」（完結済） https://kakuyomu.jp/works/168173306611…

当時は闇バイトなんて言葉も無かったし、どう考えても怪しいだろコレはみたいなバイトもついつい受けてたんだよね。 鳥居を探すバイトだなんて、今なら絶対ただの隠語じゃない。 まあ、俺は…

大学生の颯斗（はやと）はある夢に悩まされていた。子供の頃、離島住まいの祖父を訪ねた時の記憶だ。飛び込んだ深く青い海で「何か」を見た──何かは分からないけれど、吸い込まれるような海…

「だって憑いてきてるもん。旦那さん。幽霊なりたて、ほやほやの姿で」 夫の死を告げた春絵に対し、アスラは言い放った。 「だからぼく最初に言ったじゃない。あの男との結婚は碌な結末を迎…

探検気分で廃墟を訪れた少年がひどい目に遭う話です。

「第四回偽物川小説大賞」によせて、もうひとつ夫婦の話を書きました。二作目です。

酷暑の夏、地元にＵターンした矢野倫治の家へ間宮瑠璃子はおはぎをもって訪ねてくる。瑠璃子は移住組の三十路で倫治に対し際どい絡み方をする。倫治は辟易しつつも瑠璃子を家に上げおはぎを食…

私の庭に祠があったんですけど、という話。

詩です。 しゃぼん玉のように、軽く、ふわっと通りすぎる言葉です。

第七回こむら川小説大賞　参加作品 https://kakuyomu.jp/user_events/16818093082011920376

千円札にまつわる奇妙な話

変な同級生の小林と行きつけのホームセンターで俺は再会する。 再会の喜びの勢いのまま何故か小林の家に招かれることに。 そこで出会う胡散臭いルームメイトと嚙み合わない会話。 自分が招…

第七回こむら川小説大賞参加作です。 たぶんホラー。 斜陽が、金色に耀いている。

第七回こむら川小説大賞によせて書きました。がんばってシャイニングうんこを出しました。よろしくお願いします。 ジャンルは迷いましたが、たぶん異世界ファンタジーの導入に当たるのではな…

第七回こむら川小説大賞参加作品です。 お題は『光』

兄ちゃんがいじめに遭っているかもしれない……そう思った僕は、僕の代わりに兄ちゃんを守ってくれるよう古びた祠にお願いしたのだった。 「第七回こむら川小説大賞」参加作品