でぷらいず

〜第３２回電撃小説大賞【金賞】受賞作〜 「彼女が空から落ちてきたあの夏の日を、わたしははっきりと憶えています」 魔女《アイリスウィッチ》——浮遊鉱石アイリスリットを操り、空を…

中学一年生の瀬戸深月は、転校初日に見た夢の中で、美しい洋館に住まう不思議な少女と出会う。少女の名は、メイズさん。彼女は深月に「絶対に的中する占い」の方法を教えてくれるが……。台湾…

　出会いはいつだって突然で、最高な出会いも最悪な出会いもある。 　 　居酒屋で出会った美鈴（みすず）さんは私の親友の元カノだった。彼女と初めて会った時の感想は、無愛想で言葉がきつ…

月面都市、政府情報室に勤める綺柊（いろい・ひいらぎ）。彼女は高度に記憶を操作され、非人間的な管理者として生み出された存在だった。自身が生まれた研究所から逃走した教育担当の被験者リ…

失業中のおばさんの影響で、本を手作りするのにハマった小学生の千秋。 自作の本を並べて本屋さんごっこをしていると、ある時不思議な女の子がお客としてやってくるのだった。 クマのパ…

大切な人を亡くしたという共通点で繋がる二人の女性の話。 ※本作品のタイトルに同性愛者を否定する意図はありません。

小説書きの少女×天才ピアノ少女の共依存エモストーリー！

普通の女の子として生きなさいと強制され生きてきた女の子が同性愛者の女の子に恋をする話。 ※本作は2021年11月に公開した「私達はここに居る」のリメイク作品となります。

非凡を自称する主人公、朝陽藍墨はある日、ひょんなことから生徒会代理として各部活動の抜き打ち監査をすることに。 そうして訪れた『サイバーセキュリティ研究部』には、下着姿で堂々と自…

新人vtuberの日向桜子は、昔からvtuberが大好きなオタクであった。 特に好きなジャンルは「同期コラボの雑談配信」。そこから生まれる数多くの「てぇてぇ」を吸収して育った怪…

　学校の、隣の席の羽須美さん。ギャルっぽいけど、うるさすぎないお隣さん。高校生活が始まって一ヶ月と少し、良い塩梅に打ち解けてきたかなぁという辺りで、そんな彼女から告白された。まあ…

私の彼女──ユキは良い子で、どこか純朴で、ふわふわとしていてとっても可愛らしい。そんな彼女の小さな口からぶちまけられる吐瀉物が、その酸っぱい臭気が、私にはどうしても必要なんだ。だ…

夢野　沙羅は夢を見る。 今日はとあるクラスメイトの夢を見た。 夢の中ならなんでもできる。 頬に触れる。 胸に触れる。 指に触れる。 それでも、彼女は何も反応しない。夢なのだから当…

奇妙な怪物群に襲われだした二十一世紀末の地球、ユーラシア東端の軍港のある街にて。 類まれなる美貌と美声故に自由に生きることが叶わず、辱めを受けた末に非業の死を遂げた母を持つ少女…

高校生の澄香は、ある夜、散歩に出かけたところ、怪物に襲われ、食べられそうになる。窮地に陥った澄香を救ったのは、彼女のクラスメイト、志水つみきだった。

　生まれた頃には既にゲームが蔓延していて、ゲーム世界から「ファンタジー」を学んでいる世代が増えました。 　知っておくべきです。 　「ファンタジー」と「ゲームファンタジー」は、殆ど…

小取美夜子（ことりみやこ）は埼玉県の学校に通う高校一年生。 ただの女子高生ではない。 真っ赤な金属の身体に変身し、精霊魔法で戦う「めかまじょ」なのだ。 さいたま新都心の平和を守…

同じ年頃にみえるふたりの少女は なぜか母と娘を演じている。 ふたりの旅の理由はただひとつ、 娘の病気を止める薬を得るため。 母は魔物を倒し、他人をだまし、 なにもかもを捨ててしま…

異界とは、万物がデタラメに変質したヘンテコ世界である。発見から四十年、未だ多くの秘境を残す異界には「魔法使い」と呼ばれる渡航者たちが住み着き、開拓と探索が行われていた。 記憶を…

超巨大迷路女子寮『少女九龍城』に集まる大勢の少女たち。 部屋数は不明。住人数も不明。地図があっても迷子になる。 毎日のように超常現象が起こる少女九龍城で、 彼女たちは自由気ままに…

最悪の破壊兵器『魔力爆弾』が極東の島国に投下されてから１０年。 爆心地は無人兵器『野良戦車』の巣くう巨大な『機械迷宮』と化していた。 戦災孤児の少女『来栖ミキ』は病気の姉と一緒…

創作の参考になりそうな本や箴言の紹介、考察などを不定期にメモしています。 小説だけでなく、映画や漫画の話題も含みます。 ほぼ連続性がないので、どの回からでもご自由にお読みください…

「歌って。死神と踊るわたしの代わりに」 死と悦楽をあがなう廃都市《シャーロック・タウン》。 東京の最果てにあるこの街は、悪名高き歓楽街でもある。 妓楼、違法賭博、闇オークション―…

出来たら毎日書きたいというのが本音。 でも、話を書き続けるのって大変です。 徒然に書くエッセイなら頑張れるかな？ 物書きとして活動しながら日々思うことを書き綴ってみます。 エッ…

かつて戦争に敗北した軍事国家。そこにはたったひとつの女性小隊がある。 女軍人として白眼視されるヴィルヘルミナと、望まぬ結婚生活に鬱屈する高官夫人シャルロッテ。ふたりはかつて「戦友…

決して有名ではない各地の歴史・民話を題材にした、短編集です。北半球編。全12話（解説付き）。 北米（ネイティヴ・アメリカン）、日本、デンマーク（イヌイット）、チベット、ロシア連邦…

　なんか突然小説が書けなくなったって人、カクヨムでたまに見かけます。そんなこともあるでしょうねえ（遠い目）。 　ま、ぼくも二度ほど書けなくなったことがあるんで、そのときの体験談…

初めて小説を書いたのは七年前の冬になる。高校の文芸部時代、大学の講義やサークル活動を経て腕を磨いてきた。全ては小説家になるために。 七年目の自分にとって、目標までの道のりはまだま…

女子高生真宮（まみや）ひかりは秘密工作員である。文部科学省就学児童学内凶悪犯罪特別対策室、通称「がくはん」の職員である彼女は、日本全国の学校内の治安維持と自身の給与と生活安定のた…

近年急伸を遂げたカッパ製薬。その技術躍進の影には、未知の情報源が存在した。 河童――そう呼称される異形の怪物。それらを適切な手順で〈懲罰〉することによって、未知の情報の詰まった…

　1985年6月、とある団地内の炭鉱で爆発事故が発生。原因は正体不明のガスだった。口封じの為に団地の住人は隔離され、飼い殺されることとなってしまう。これまで確認されてきた、どれと…

「スナイパーとスナイパー。女と女。 殺意融け合う雪原の中、その最果てに決する勝負の行方は――。」 ある戦争にまつわる、オムニバス形式の女と女の話です。

百合SFの短編集です。 現実世界の二次創作でもあるかもしれない。 現実に存在する二項対立を百合的に解釈し、弁証法的に解消していく試み。解消できるとは言ってない。

タピオカが好きすぎてタピオカが主人公の小説を書きました。 鉱山でタピオカを掘り出して燃料にしたり、爆弾を作ったり、AIを作ったりするお話です。 ※スマホで読むときは、文字…

結婚することになった後輩を祝福するため、彼女を自宅に招いた女は、狼狽える後輩に花束を差し出した。――フランスでは花嫁に鈴蘭を贈るという。

ある女性が生み出した文章自己生成プログラムである”私”は、ある誤タイプから自我を持ってしまう。 意味を生成するプログラムとして生まれた”私”は女性とセックスを行う為、「実質セック…

実在しない図書の感想を書いています。二日に一度くらいのペースで更新予定。 「妄想読書速報」というブログでも更新中です。

「ここは〝御終いの街〟よ」――アリス・リリエンタールは娼婦である。 かつての天災〝大腐敗〟に崩壊した極東アジアの、眠らない摩天楼が林立する暗黒街で、今宵も彼女は春を鬻ぐはずだった…

幼馴染に抱いた「愛」でも「恋」でもない 「執着」の話。 * * * 友人の言った「殺伐百合」ってワードから連想してこの話を書きました。 勝手な印象で、今も定義はさっぱり分かって…

１９世紀前半、ヨーロッパのとある地方都市、不荒緑。 小国の首都でしかないこの街にも、産業革命の煙や市民革命の熱が届きつつあった。 ギャンブルと投資三昧の放蕩生活を送る男装の麗人…

マーシャ・マリノフスカ：組織「連帯」所属。運び屋。 ユスティナ・ノヴァク：ポーランド統一労働者党党員。部隊長。

私、駒綱なずな、17歳。普通の暮らしに飽き飽きしている普通の高校生二年生。だけど『撃ったものを絶対喋らせる光線銃』を偶然拾って、流れで魔女になっちゃいました。そしたらチュパカブラ…

交通事故、死亡、病気、戦争、文明崩壊、赤色巨星、ブラックホールの超重力、宇宙の死。 さまざまな障害を乗り越えながらふたりの女性がともに存在する百合ＳＦです。

SFがポエムであって何が悪いのかというのは前から思っていて、そういうことです。 2020くらいに一話だけ投稿して放置していたものを2024に2話目投稿しました。 百合で統一するつ…

5800PV御礼。 吉屋信子作品を蒐集して調べて、時々あちこちに書き散らし、大学院に入り直して書きためたものとかも。 基本的には「学術論文体をぶっちゃけた文体に変えた」ブログから…

礼葉女子学園高等部1年A組。40名の生徒は国の実験で殺し合いを強要され、5人の少女たちだけが生き残った。 それぞれ別の高校に移り、地獄の記憶に追われながらも新たな生活を営む少女…

殺意、執着、嫌悪、愛憎――女たちを蝕む女への激情。狂おしいまでの殺伐百合感情を描く短編集です。 ここに収録した短編はTwitter企画「殺伐感情戦線」への参加作品です。

　荒廃した24世紀の東京は合成食糧や電子ドラッグが巷に溢れ、荒くれ者たちが鎬を削る……それでも、やっぱりお腹は減るんです。日々の戦いに疲れたら、奇蹟の食堂――《伽藍堂》へ！ 　厨…

「お前は持たざるものだ。私の言葉の重さを、痛みを、呪いをお前が理解するときが必ずくる。同志上級軍曹、いずれお前は」 そう彼女は言った。 あの戦争から一年。 元ソビエト赤軍最…

すべて、燃やし尽くしてやる。 新暦九七年。南アジアの大国にほど近い、インド洋の島国、セロン。内戦が続くこの国で、復讐の炎が猛り狂った。日本からやってきて、この国に根付いた「折鶴組…