佐野心眼

《はしがき》 Leap of faithは 信仰の飛躍、盲信などと訳され「ロミオとジュリエット」の中でも描かれている。 自身の信じるままに思いきってその中に飛び込む行為は、恋愛や…

武蔵の国 多摩郡。 武田の遺臣は徳川家康の招きに応じて、この地を賜る。甲州口の守りを担う事を期待されて。 ここ八王子は、江戸城陥落の際に使用する隠し通路の出口があるともいわれる…

東京都武蔵野市にある都立むさしの高校は、知る人ぞ知る高校野球の名門校「都立の星」と称されていた。しかし、近年は都立大会で苦戦を強いられていた。そして、今年もまた準々決勝、私立三強…

僕の叔母だという知らない人の車の窓から見える知らない街の景色はとても無機質で 6月なのに寒々としていてまるでこの町で過ごすであろう日々を予見しているかのようだった

主人公の義章（よしあき）はバツイチ子持ちの29歳。離婚後35歳の優子と恋をするが、たまたま訪れたスナックで32歳の万波（まなみ）に出会ってしまう。 中途半端な関係を続けていくが、…

９５歳のお人好しジジが異世界で無双。いや、ちがうって。この世を去ったら、いきなり変な部屋に通されただけでさ。 覚悟もなんもない、いっそ怠けたい。 しかし、そこで待っていたのは、…

そっと。確かに。誰かの心の拠り所になれたらと思っています。

これは北欧に伝わる竜と少女の友情物語。 中世から伝わる本物の民話を創作したもの……。 ※小説家になろうでも掲載しています。 ※絵本化を希望します ※絵本作品は一人称・三人称とい…

末期ガン患者への緩和ケアを訪問看護でおこなう仕事をしている私と、患者である有名画家、武蔵野三郎の出会いと別れの物語。 武蔵野三郎が有名画家となるきっかけとなった絵の秘密とは？ …

朝いちばんの打ち合わせに使う資料を準備するため、わたしはいつもより早く家を出た。しかし駅に向かう途中、猫に餌をやってきたかどうか分からなくなり、だんだん心配になってくる――。

抜け忍である。お秋を始末したお清は帰路を急ぐが、それを待ち受ける男がいた。忍に生まれた者の悲しい結末とは

夜中に電話がきた。 出てみると宇宙人だった。 :;:@:@;^-@ はい？ :;:@:@;^-@**+/*+ あの…… ちょっと何言っているかわからないので、 切りま…

寺に行って願を掛けると、願いが叶うと知った八っつぁんと熊さん。さっそくご隠居に寺の場所を聞きに行くと、川に沿って行くだけで着くという寺を教えられて――

武蔵野台地。 そこには多摩川から分流された、玉川上水が存在する。 玉川上水の一年はまるで人間の一年のように。 今落ち込んでいる人も、決意に溢れる人にも送りたいエッセイ。

玉川上水の上流に広がる雑木林。 そこは『危険 立入禁止』と書かれた看板が。 しかし、怖いもの知らずの僕らは夏休みに立ち入り、木々に囲まれたトンネルに秘密基地を作った。 その後、…

五七五の背景の物語を水彩タッチで描きます。

秋の薄日ざしに咲く小粒の花に寄せる想い。

終業のベルが鳴り響いた時、私はある決心をする。 「今日こそは、あの場所へ行こう。」

5月のとある平日の午後、僕はふと降りた駅で喫茶店に入った。そこで口にしたチーズケーキが、彼女が残して行った言葉を、鮮やかに描き始める。

　武蔵野の地を東西に流れる玉川上水。 　当時の私はその遊歩道を歩きながら、死について考えてばかりいた。 　とはいえ別に死にたいというわけではなく、生きることについてを死の側から…

暴対法の施行により、組の解散からはや十五年。残った組員たちは会社組織を立ち上げ運営したものの、ある問題が起きてしまうのだった。

ある日、隣に住む幼馴染の君が私をサイクリングに誘いに来た。 誘いに乗った私は、彼と一緒に自転車を走らせる。 多摩湖自転車歩行者道を武蔵境からひたすら真っ直ぐ。 小さな恋心を胸に抱…

この地にひとりの少女が生を受けた。 喜びと挫折を繰り返し、やがて少女は人智を超えた存在と出会いを果たす。 それは――この星が辿る運命をも超える叙事詩の始まりであった。 可視化さ…

飛騨から熊谷を訪ねたケイコは江戸へ転生する。

夢を叶えて念願の仕事についた。 感染症によって余裕なく働くことに思考は乱されて日々を過ごしていく。 ふと、路地が目についた。その先から呼びかける声は、幼い頃の私だった。

ぼくと、地味な服を着て たこ焼きの入った紙袋を持った梢は、 ぼくの生まれ育った街へと向かっていた。

大好きな上野公園を何カ月ぶりかに訪れた「私」の話。 紀行文に挑戦してみました。 第3回角川武蔵野文学賞応募作品。

牙が長い小型のゾウは波音を聞いていました。

かつてこの国には天才面師夜叉王というものが居た。 名の通り夜叉、つまり鬼面を特に得意としていた。 しかし、天才は見抜いていた。 かつて将軍だった自分の面を元に鬼面を彫ってくれと…

彼女は生きてゆく。あの夏の想い出を胸に抱えて。 第三回角川武蔵野文学賞応募作品（最終選考）。 ＊続編を書きました 「近くて遠い、その一歩」 https://kakuyomu.j…

あったかもしれない童話。

突如飛来した隕石の影響により、世界は一変した。 それは――、感情が昂ってしまうと、なぜかラップバトルが始まってしまう奇病に、 世界中の男たちが冒されてしまったのだ！ 「私たちって…

これは、武州川越にあった不思議なお話。 ※本作品では三重県にも「川越」という地名があることから埼玉県の川越を「武州川越」と表現しています。 ※絵本や児童文学としての出版を希望…

その日に尽くしていた仕事を失った私、偶然に見つけた喫茶店で生涯忘れることのない、一杯の珈琲に出会った。

長引くコロナ禍により、わたしはテレワークとなり、一日中、自宅にこもることが多くなった。 誰とも会わず、ひたすらPCを前に書類を作成する毎日。 そんな不摂生のなか、ある日、何者かが…

井の頭公園で、大道芸人として表舞台に立てるのは16歳になってから。 同級生の二人は、二人組女大道芸人として活動をはじめる。 SNSじゃなく、人前に立つライブ感を求めた目立ちたがり…

子供のころおばあさんから聞いた昔話の童と出会う。 楽しく遊ぶうちに、私は現実の音や光にその童を見失う。 見失ったのは私か、童か？ 淋しいのは、私なのか童なのか？ 大人になった今で…

【第3回角川武蔵野文学賞落選作品】【カクヨムWeb小説短編賞2023落選作品】 　まだ出会って間もない彼と手を繋いだ。お互いを大切にしたい気持ちは嘘じゃないのに、いつもどこか自分…

永劫の時を生きる私は、ずっと武蔵野を見続けてきた。変わり続ける景色を眺めながら。

エッセイか？ と言われたらエッセイです！ とは堂々と言えないかもしれません(´ｰ｀)

【あらすじ】 小川町の料理人、忠七は悩んでいた。年来の付き合いである山岡鉄舟から、禅味のある料理を食べたいと言われ、それをどう作るのか悩んでいた。 一方の山岡鉄舟は、禅に、剣に、…

遠い昔。武蔵野の地に魅せられた死神――紫香(しか)は、雨の夜にかけがえのない邂逅を果たす。 ＊「第3回角川武蔵野文学賞(武蔵野×一般文芸部門)」への投稿作品です。

戦火に焼け出され1人となった私であったが、孤児院に迎えがきたことにより、武蔵野に住む祖父母に引き取られることになった。 私はその地で全てを得て終えてゆくだろう。

私はフィルムカメラで写真を撮っている。 ふとソレに視線が止まりシャッターを切った。 その表情は残しておきたいものだった。 作中の中根宗一郎 著書、「嫌味の東京人（あ…

武蔵野市と安曇野市。友好都市間の交流を孫世代にも。

武蔵野には「宮様」と呼ばれる名前さえ失った神様がいた。 彼女が見た武蔵野の歩みを、そしてこれからの武蔵野を共に見よう。

武蔵野ゆかりのミュージシャンと私史

度重なる科学の発展。それはやがて雲という副産物を生み出し、大気汚染によって地球は空の光を失った。 そこで人々は、各主要都市に置かれたAI搭載型空気清浄機に一縷の望みを託して、快適…

じり貧状態の当社（三流食品メーカー）は起死回生の策として、「武蔵野うどん」を新発売する。 社運をかけた販促施策として、試食キャンペーンを実施することになった。 社長に猛烈なプレッ…