@ninomaehajime

　彼女はある時目覚める。が一切の記憶がなく、自分の名前や素性、そして置かれた状況すらわからない。視界も固定され身動きできない。見えるのは三人家族の住む部屋の中だった。それを眺めて…

2024年6月8日に発生したKADOKAWAへのサイバー攻撃は、我々カクヨム利用者を不安に陥れました。 どのような攻撃が行われ、どのように対応してきたのか、我々利用者はどのような…

地元紙の読者文芸欄に入選した詩歌作品を紹介していく連載です。 第3席以上の作品には、選者の選後評が付きます。 毎月の月末あたりに公開していく予定です。 楽しんでいただけたら幸いで…

少し先の未来、人類が二つ目の月を作った頃の話。

この物語りは、北陸の某県の超僻地での、狂気の村（『人喰村』）の、伝説云々の話である。 冬の多い時は、積雪４メートルにも達するこの村に、旅人が間違って入り込むと、何処からともなく…

東京の世田谷区の三軒茶屋にあると言う、噂の「人肉ラーメン店」に、纏（まつ）わる物語です。 その「人肉ラーメン店」を纏（まつ）わる、ある物語です。 ホンマかいな？ 本当です。…

鯨幕の張られた廃屋敷、踏切に佇む首のない女、切通しを憑いてくる何か…異動先は、世にも奇怪な土地だった。ここで結果を出さなきゃ戻れない。『鯨幕の家』に連なる怪談。 【…

　時は３０２４年。 　カスガ・シズネは平凡な女子高生だ。 　家柄も普通で見た目も普通。 　所謂モブ女子である。 　特に不満は無い、あえて言うなら自分の名前にコンプレックスがあるこ…

【異世界テイストの痛快武侠活劇を是非ともご堪能あれ】 三目人たちが暮らす耀王国。 耀王の第二王子に嫁ぐため、耀都を訪れた曄公の姫伽弥は、夜半謎の兵士たちに襲撃され絶体絶命の危機に…

東京湾上空へ現れた建造物に世界は震撼する。 全長十数キロに及ぶそれは、なんと攻略するごとに日本領内へあらゆる恩恵をもたらす不可思議なダンジョンだった。 効能は様々で、エリアボス…

俳句や短歌も全くの素人。でも、言葉の 表現としては興味があって、ついつい 出来心でやってしまったノートの呟き。 日常の生活でふと目に留まった風景。 そして色んな作品を読んで心に浮…

※作者のSF作品＜ストリーム＞をカクヨムコン10応募のために、小説構成を読み易く改変したものです。内容はオリジナルと同じですので、ご注意下さい。 【紹介文】 今から５億年以上前、…

この國には古から八百万の神々が座す。 奉祀する事も調伏する事も叶わない、所謂 『祀ろえぬ神』が存在する。それを代々に 於いて管理する『神籠』更には『神殺』と 呼ばれる血に由来う者…

十余年前に交通事故でこの世を去った男子高校生・宇佐美夏翔（ウサミカケル） 肉体は失われたが、意識だけは事故現場に縫い留められたままだった。 ある日そんな彼の目の前に、小柄で色白、…

いわゆる、意味がわかると怖い話タイプの小話です。 怖さよりも、後味の悪さに重点を置いているかも知れません。 物語本文と解説編を交互に投稿していく予定です。 謎が解けるのを楽しみた…

11月の「短歌の秋」への投稿作品です。 題｢濃さ」。 タイトルは「濃かったり淡かったりする季節」といたしました。 全部で33首。 楽しんでいただけたら幸いです。

「少し前から、なんだかむずむずして。私、飲食店に勤めてるんで、伝染る病気だったら困ると思って皮膚科に行ったんですけど」　婦人は笑った。「そうじゃないわ。運命の赤い糸よ」

神の深淵に迫るホラーミステリー。この物語は人類の終末へのプロローグである。 物語の始まりは1962年のロンドン。そして60年後の2022年、ロンドン郊外に住む老科学者夫妻のコロナ…

繁華街の煌びやな夜。硝子の欠片の様な 雪が舞う。北の街のホストクラブの バックルームで。『その人』は、いつも 独り窓際の壁に凭れていた。「吹雪の 日には窓を開けるなよ。」その言葉…

レイティングの必要そうな短編集置き場です。 掌の中の世界と比べ、暴力的で、残酷で、後味の悪い内容となっておりますのでご了承ください。 何か思いつき次第更新していきます。

2024年の角川歌壇に入選した短歌を紹介していきます。 特選の短歌には、選者の選後評があります。 それぞれの短歌のオリジナルの解説を書きますので、 併せて、ご覧ください。 なお、…

AIのメリットやリスク、AIは人類を滅ぼせるのかといった話を丁寧に解説します。 肯定派も反対派も正しい知識で正しく恐れましょう。

存在しない人の存在しない日常を断片的に書いていきます。

10月の「短歌の秋」への応募作品です。 題が「光」ということで、 本作のタイトルを「光の季節(短歌36首)」としました。 楽しんでいただけたら幸いです。

鏡堂＆天宮コンビが活躍する怪異事件簿シリーズの第7弾です。 不可解な連続殺人事件の捜査の過程で、前回の＜窮奇＞事件から続く謎の全容が明らかになります。

鏡堂＆天宮コンビの怪異事件簿シリーズ第5弾。 今回も不可解な事件の謎に、二人の刑事が挑みます。

※レギュレーションの為、このあらすじはネタバレを含みます。 田舎でジャム工場を営む温厚でお人好しな兄、壱山健一は弟の勧めで買った会社名義の株が暴落し困窮していた。 トレーダー…

　大学生になったばかりの山吹ツバキは、幼馴染であり後輩でもある、桔梗ナズナを中心とした生活を送っていた。一人暮らしをするツバキのアパートにナズナはよく訪れて、ちょっかいを出しては…

5行詩を作ってみることにしました。 希望の中に絶望はあるのでしょうか。 絶望の中に希望はあるのでしょうか。 作品の発表は不定期ですが、楽しんでいただけたら幸いです。

カクヨムの新企画「短歌の秋」への応募作品です。 9月のお題は「赤」。 全部で15首。 楽しんでいただけたら幸いです。

約100年前、大正時代。 とある血族が殺し合い、袂を分かつことになった。 そんな彼等子孫が再び邂逅を果たし、共に在ろうとする小話。

鏡堂達哉怪異事件簿第6弾です。 遺跡発掘現場で発生した不審死を発端とする、連続事件の謎に鏡堂＆天宮コンビが挑みます。

その廃寺には、物悲しく凄まじい物を感じました。廃寺の前に、昔は参拝者向けの土産物屋か門前の茶屋だった様な、崩れかけた店がありました。

この小説は、小説推理新人賞（第２８回：双葉社主催）で、あと、一歩まで行った推理小説です。 第２９回の受賞者は、「湊かなえ」さんでした。一挙に、全て読めます。 さて、教え子を衝…

耶麻歴2525年、永成7年7月。日高見府立美術館で受胎告知を見ながら、動物とは異なり進化した人間には女が存在せず、女性は空想上の生き物だと、高砂裕介は考えていた。もうすぐ入籍する…

夏の終わり。夜になると西瓜を並べて売っている不思議な場所がありました。

　会津若松市、春。高校三年生の酒井美緒は、片想いしている幼馴染みの自衛官・佐久間悠迅について考えながら登校していた。するといきなり頭上が暗くなり、見上げると巨大な腕のようなものが…

ニンゲンの「ママ」と「パパ」猫の「コナちゃん」と「ガンちゃん」ののんびりした日々のこと。 連続したお話にはなっていますが、どこで寝落ちしても悪夢は見ないと思います。 ＜参考文献…

第1歌集｢発熱」から、夏を感じさせる短歌を選んで、紹介していきます。 全部で62首です。 それぞれの短歌に補足解説を付けますので、 併せて、お楽しみください。

国立大学医学部を目指す、真面目な、男子高校３年生。 その彼は、幼なじみで、知り合いの、１歳年下の女子高校生の、熱烈な告白を断った。 しかし、その日の晩から、彼は、実に言葉に出…

21世紀半ば、世界はついにUFOの正体を知る。 迫りくる侵略者達に立ち向かう自衛隊の勇姿を見よ。 この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません ★この物…

東山道の昔から、下野国、現在の栃木県は、陸奥に向かう街道です。それは現代でも。

邪祓師の卜部と助手のかなめ。 二人が待つ心霊解決センターには 他所では匙を投げられた 陰湿で難解な依頼が今日も持ち込まれる。 心の奥底に潜む闇と そこに住まう何者かを祓うために…

これは私がまだ佛教大学の学生だった頃に 体験した話です。仏教と一言でいっても、 実は様々な流派があり、本来うちは幽霊の 存在を認めている訳ではなかったんです。 でも、実際に色んな…

10行詩を作ってみることにしました。 順次更新していく予定ですので、 楽しんでいただけたら幸いです。 とりあえず10編ほど。

街を転々とする流浪人と住人。 二人の、些細な出会いの話。

それは、義祖父の通夜に出る為に、夫の 実家に帰省した時の事です。夫の実家は 関西にありましたから、関東で生まれ 育った私には見聞きするもの全てがとても 興味深いものでした。でも、…

鏡堂と天宮バディの怪異事件簿第四弾です。 今回は、死因不明の連続変死事件の謎に挑みます。