散在していた事件を繋ぐと、徐々に見えてくる怪異の立ち起こる理由。物語のなかで人の感情の行き違いは広がり、憎悪は重なる。その歪な思いは、やがて取り返しのつかない事態へと繋がってゆく。怪異は人を害する。しかし、そう仕向けたのは人である。人を害する存在もまた、人でしかない。この物語を読み終えたあなたは、きっと様々な哀切の念を抱くことでしょう。鏡堂達哉怪異事件簿その五。物悲しくも、面白い!
『あめおとこ』『ほのかみ』『ことだま』『きこくのうつわ』に続く大人気シリーズ鏡堂、天宮の刑事バディが活躍する【鏡堂達哉怪異事件簿】第五弾。『せいていのさ』 この、言葉の意味は。今回の事件は警察内部を大きく揺るがす。尊敬する上司に降り掛かった事件、そして人智を超えた強大な力によって翻弄される殺害状況。警察上層部の闇、彼等にそっと寄り添う占卜の女、そして見え隠れする謎の風水師の影。 四神相応地を取り戻す事は出来るのか。そして物語は『きゅうき』へと。
刑事・鏡堂&天宮のバディが活躍するミステリー第5弾。今回の犯人は今までにない方法で、かつてないほどの犠牲者を出している…残忍な事件に2人はどう立ち向かうのか…?