このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(301文字)
着々と様々な異変を密かに広げていく、謎の生命体。それにより、次々と人々の日常は崩壊し、恐怖と脅威に襲われていきます。その場面でも、不気味な恐怖と「何故? どうなっているんだ?」が重なっていくので、ミステリーの様な要素もあり大変ドキドキとします。そして登場人物達はその恐怖と脅威にどう立ち向かっていくのか……彼等の反撃には、ハラハラ・ドキドキです!読んでいるだけなのに、かなりスリリングな気分にさせられます!ぜひ、皆様もそのスリル、味わってみてはいかがでしょうか?
日常を浸食するナニカと、それに立ち向かう人々……物語だからこそ、私達は安心してそれを楽しめるのです。 ですがこの物語では、しっかりと書かれた登場人物たちの生活や心情がそれを許しません。読み進むごとに、否応なく彼等の置かれた状況に巻き込まれてしまうのです。 読んでいて、時に苦しさを覚える程の焦り、絶望。そして、それを跳ねのける強さとを持つ登場人物達が、ストーリーに厚みを与えてくれています。 読み応えたっぷりの物語を、是非。
最初は、兎に角人間の心理を描くのが上手いと思いました。キャラクターがどんな人なのか、どういう思いで生きていたのか? と言うのが克明に描かれています。そして、そこから少しずつミステリーへと入っていきます。昔のミステリー系の映画やアニメなどを見ている気持ちです。そんな小説を見たい人にお勧めです!