1話切りは勿体ない。未知の恐怖に立ち向かう、力なき者たちの群像SF

外宇宙からの脅威に立ち向かう人々の物語。

1話でいきなり脅威の正体と説明があり、うっと思うかもしません。

しかしご安心を。本編の魅力はここからです。

日常を生きる普通の、あるいは少し変わった人々がその変化に気づき、事件に巻き込まれ、そして怒りをもって抗う。

そこにこの物語の真骨頂があります。

主人公のひとり、武闘派保育士の啖呵が胸を打ち。
また家族を殺され復讐に文字通り身を捧げ、共に死地へ向かう義理の親子の行動に切なさを感じずにはいられない。

魔法も都合のよいトンデモ科学もない(鬼メンタルの人物はいるけど)普通の人々が絶望的な状況に、それでも抗おうとする姿の美しさを是非ご覧ください。

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