概要
エネルギー問題解決のため、人類は二つ目の月を生み出した。
少し先の未来、人類が二つ目の月を作った頃の話。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!失われることで見える、『当たり前』な何かの尊さ
静かな情緒に満ちた、とても素敵な物語でした。
本作品の世界では、『夜』というものから闇が取り払われています。
「ルナ2号」という人工的な第二の月を打ち出すことにより、世界中から『夜』が消え去り、一日中昼間のように明るい状態が作られる。
そのために電力消費量が抑えられ、更に犯罪発生率も下がるなど、世の中はいいことづくめになったように見える。
でも、本当にそれが幸せだろうか?
夜という時間が失われたらどうなるか。その時間にしかない『何か』は確実にあるはずなんじゃないか。
読みながら、ふとそんな問いが頭に浮かびます。そしてそれは、作中の主人公も同じように感じ取ることになります…続きを読む