詩歌の趣味はないのですが、当然に洗練というものと省略というものの関係性を考えると短歌俳句あるいは狂歌連歌という文芸に憧れないわけにはゆかないのです。そういうものに頓着する元気があるかどうかはまた別にしてですけどね。しかし面白いのは作品そのものよりはその後段の感想戦が戦われている点だと思いました。正直苦笑せざるを得ない膨らませ方だとは思いますが、おそらく現場での空気感があったのだと思います。こういう温度感は作りたくても作れない呪いのようなものなのでやはり憧れます。おめでとうございます。
私が短歌を作っても、この方の作品に勝てるイメージが湧かない。素晴らしい一品です。
一見して日常を切り取る短歌。しかし、季語の裏に隠された情緒が見え隠れする様が何とも奥ゆかしいのです。言葉は世界であると語るのも納得の行く短歌です。短い中にも凝縮された意味が籠められています。