ここプロ

入院している祖父を見舞った私は、あの臭いがするのに気が付いた。

毎年お盆に呼ばれる母の生家は、広い庭と 鯉のいる大きな池、そして黒い仏壇が一つ 置かれた小さな『離れ』がありました。 宵闇の中に幾つもの盆灯籠が灯る。 彼岸に渡った者達が決して迷…

食料を求めて地下に降りた2人。 暗闇の中で、2人をつなぐのは、一本のロープ。 絶対に、はなさないで。

天東町で第一回の夏祭りを開催することになったが、年配者は反対する。 「おかしらさまのたたりで、血の雨が降る」 それでも夏祭りは始まった。

世界の半分が魔族に支配された。 私は魔族が運営する闘技場にいた。殺し合いをする闘技場で私はずっと生き延びてきた。 私は今日、青年に出会った。

TRPGシナリオでは無く、ルールブックを参考にして作ったホラー小説です。 「開かずの間のオカルト部の部室には放課後、女子生徒の幽霊が現れる。その幽霊はとても美人で男を誘惑し、…

夏が近づいてきましたね。毎年この季節になると、ふと思うんです——子供達は、どうしてこんなに水辺が好きなんだろう——って。 大人になると、子供だけで水遊びさせるのがとても怖いんで…

ゴミ捨て場は人生の坩堝(るつぼ)である！　お正月も生き方も悲喜こもごも。 「正しい正月の過ごし方」 https://kakuyomu.jp/works/168173306513…

ふらりと立ち寄った居酒屋で、たまたま隣に座った女性から聞いた話。 いつもと変わりない、他愛無い会話。 ふとした瞬間に、現実が揺らぎ出す……。

夏のとある日。 向かいに住む夫婦からショッピングモールへ行かないかと誘われた私。 そのショッピングモールでは、５０％オフセールをやっているらしいのだ。 たまたま欲しいものもあるし…

いきなり現れた、指に包帯を巻いた女性。 彼女が手を伸ばしてきた時、彼もまた手を伸ばす。 そして―――自分の指が１本足りない事に気付く。 幸い、指はすぐに“復活”するが…… それか…

少年が自殺未遂した。 たったそれだけ。 縦読み推奨。

　何度目かの朝を迎えた。ミッシェルはまた自分はココへ戻ってきたことを自覚する。 　悪役令嬢。これが彼女の立ち位置だった。 　どうあがいても、愛する婚約者をヒロインであるにレイラ盗…

行方不明になっていた男性の遺体を風景撮影に来ていた写真家の大河原浩平氏が発見し警察へ通報した。 　毎年訪れては秋の風景写真を撮影している同氏によると、最近、木澤集落（現：電力会社…

カクヨムの皆さん、お久しぶりです。 私はネピア・クリネックス。花水木探偵事務所の助手です。 申し訳ありません。今回もタイトルに偽りありです。 誰も死んだり殺されたりしません。むし…

短めの読み切りです。ちょっとした怪談です。 寝る前に読んでも、ぐっすり眠れます。 それぐらいの怖さです。

冴えないサラリーマン・修と不釣り合いに美人な恋人・遥。 そんな2人の平和なデートの1日。

「かわいそうね」と言った口は、次の瞬間には夕飯の話をはじめている。 わたしたちは、なにもできない。 わたしたちは、結局、なにもしない。 わたしたちは、流されるだけ。

M氏には一緒にいて十五年になるロボットがいる。 何種類かのテーブル・ゲームを雑談を交えて遊んでくれるという代物だ。 もう世代が古く、知識も時代遅れのものになっている。 そんなロボ…

公募に応募するつもりだったけど間に合わなかったので供養します。 ガラス製の人形のお話です。

犯人を目撃した４人の人物。しかし、犯人が着ていた服の色が何故か全員バラバラで･･････。 嘘の証言をしている犯人が分かりますか？ 本格風ショートミステリーをご堪能あれ。

　僕こと砂川（すなかわ）は―かつて亡くなった幼馴染の圭子（けいこ）が忘れられない。 　だから。僕は彼女が好きだった海へ行って。その砂浜の砂で彼女の像を塑像する。 　これはある種の…

学年末試験を間近に控え、そんな時に限って、読書がしたくなり、ストレス過多の袋沢千八子の前に現れたのは、日本語を話せるヒヨドリによく似た鳥、ピータ。 ピータが案内してくれた場所には…

大金持ちしか入店出来ない高級料理店。 そこで振る舞われる極上の料理とは？

都会の路地裏。美人オーナーが営む美容室がある。ここで働く個性派揃いのスタッフ達は、実はみんな幽霊だった。楽しい事が大好きな彼女達がお客から頂くお代は、娯楽の提供。 今までも美と勇…

彼女が公園に来る。 恐怖と不安、期待や高揚が渦巻き、胸が高鳴る。そこに現れたのは身長１９０センチメートルに届こうかという巨体を持つ格闘女子だった。だが、「俺」が待ち望んでいたのは…

打ち棄てられ、朽ち果てたその家には、秘め隠された蒐集物と、籠められた忌まわしい念が人知れずこびりついている ―――。 柴田恭太朗様主催の『カクヨムに三題噺を復活させよう！プロジ…

なにかの下書きの中から見つけて、好きな雰囲気だったのでサルベージしました。

―田岡の者は死んだら一部をお山に返す。 古い慣習を嗤い、全ての物を古臭いと切って捨てた父は山の祠の前で息絶えていた。 一族の古い慣習を託された娘は父の骨を胸に、山へと分け入る。…

　壮絶な家庭環境で育った主人公。 それでも懸命に生き、成長し、長い時を経て、 彼女は幸せを手に入れた……。 しかし、そんな生活も奪われてしまう──。 　死人の手によって。　 …

お墓参りの時期になると、時々思い出す幼少の思い出。田んぼの農道の脇に佇んでいる小さなお堂。その中に居られるのは「イボ取り地蔵様」 イボが出来て困った時に、祖母に連れていって参った…

砂糖を舐めたように。 甘くて、溶けそうで。 時に、それが苦しくて。 そんな言葉を紡いでいきたいと思います。 ◆SUGAR CANDY 尾岡れき（旧ハンドルネーム・オカザキレオ）…

俺のステータスが こんなに強いわけがない。 大型モンスターがワンパン一発なのも、 魔法の威力が意味不明なのも、 全部、幼なじみが見つけてくれた チートアイテムがあるからなん…

【第四回こむら川×異能×アンドロイド×主従】 アンドロイド従者と紅茶を飲みたい主人の話。 ※第四回こむら川小説大賞参加作品　二作目 ※テーマ『異能』 ※作業用BGM　「ベ…

英軍の塹壕から独軍の塹壕まで、その距離はたったの100ヤードだった。

　アルファポリス青春ジャンルで最高4位(24ポイント1733pt)を記録しました。 　ハロウィンの日。 　人気バンドのボーカルを担当している哲哉は、ドラキュラ伯爵の仮装をした。プ…

まちあわせの時間って怖いよね

いつかどこかの夏休み。 ※「宇貫」は「ウヌキ」と読みます。 ☆あとがきのようなもの→https://kakuyomu.jp/works/16816700427047251409/…

悠木玲奈は気が付くと、 とある男性の部屋にいた。 思い出せるのは、迫り来る大型トラックと、 自分の名を呼ぶ男性の声。 改めて自分の様子を確認すると、 その身体は透けていて… …

　これは霊感皆無の作者・香竹が体験した数少ない心霊体験っぽいものをペーパーに載せようと少しずつ小噺的にまとめていたところ、諸事情により発表の場がなくなりお蔵入りになってしまったの…

幼い頃、田んぼの真ん中でのたうち回っていた名状しがたい白い菌糸。 その光景が忘れられないまま、主人公は逃げるようにして都会へと飛び出した。 大切な弟をその故郷に残して。 恐怖から…

2020年7月11日 02:43に目を覚まして04:00までの間に連投したツイートのコピー。 誤字修正と多少の整形はした。

ママの田舎へ行った僕は家族の昔話を聞き、当時の出来事に疑問を持つ……

ぴ～とるいじ氏の自主企画、【第１回】テーマに沿って書いてみよう、題材は『お楽しみの時間』の参加作品です。 いつも大変面白い企画を立てて下さる氏を影ながら応援するつもりで、ちょっ…

自主企画参加のための質問回答集。

にいがたショートストーリープロジェクトに参加した作品です。 2000字の掌編です。 少ない文字数で物語を書くってのは、めちゃくちゃに難しい。勉強になりました……。

とある田舎町の小学校。 怖い話が好きな男子が数人、トイレの花子さんを呼び出す儀式を行った。 これは筆者が、小学生の頃に体験した実話です。

30歳独身、しかも処女ですけど？ おひとり様生活の私が出会った人は難病を持ってる人だった。 そんなことなんて関係ない。 私は運命を人と出会いました。