ホラーとも言えるかも知れませんが、あたかも当たり前に日常になっていることに不思議な感覚を覚えます。独特の世界観が構築されています。しかし、それは果たして常人に理解出来るものかは謎です。もっと心理学など勉強された方は世界観の意味を掴めるかも知れません。
不気味で難解な文は想像を膨らませる…作者呉那須さんの前作「めるか」もそうだったように、この狂った文には作者のメッセージが込められているかもしれません。何度か読み直し、私なりに読み取りましたが…それは作者の意図とは違うかもしれませんし、他の読者それぞれ違うかもしれませんね。これから先、私には春の風物詩の田んぼのカエルの合唱がまるで「罪人よ、こっちにおいで」と感じてしまうかも(;'∀')