タイトルから夏の爽やかなイメージが伝わってきます。みずみずしい胡瓜の断面が、鮮やかに脳裏を過ぎりますよね。本編の胡瓜を齧る描写も必見です。胡瓜が苦手な方でも、美味しそうに思えてしまいます。祖父母の家に帰省した夏乃は、とある男の子と出会います。自分と同じ年くらいの見た目なのに、弟のように無邪気な笑みを見せる彼。仲が深まれば深まるほど、別れの時が間近に迫っていて――切ないほど軽やかな夏の足音。綺麗な伏線回収。一年で一番眩しい季節をお裾分けしてくれました。
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