ななくさつゆり

　「わたし」はママの顔を知らない。武蔵野で生まれ育ったママと、緑の中を一緒に歩くのが彼女の夢。 　吉祥寺のカフェ。そこで、ママが飲んでいたカフェインレスの紅茶と小さなロールケー…

総武線沿線上で起きる恋のお話。 1つの駅に1つのエピソードがある。 ありきたりだからこそ、切ない。

——私が誰より知っていることが、ただ一つだけあるとすれば。泣くのを我慢していると、段々悲しくなくなってくること。何も怖くなくなって、いつしか何も愛せなくなる……。

ツイーテ・ナイカ・タイヤネンの孫、ZAS広報部長ツイーテ・ナイカ・リストラーント。私は、Web会議で稟議の通った四半期決算報告書をアップロードした。 その後、とある老婆からの電話…

世の中とはいかに残酷であるか。 死と縁がなさそうな奴から死んでいく。 彼らには明るい将来が約束されていたはずだった。 死とは決められたものなのか、自分で決めるものなのか。 その…

許されざる愛の果てに、男は女を残して独りこの世を去った。輪廻の輪を外れた先に救いはあるのか。

銀河歴202020年、全宇宙から、100メートル走にチャレンジする選手たちをレポートしてみた件。 西暦2021年頃、太陽系の惑星地球にある日本というところで、オリンピックがあっ…

小学生男女のラブコメです。まったく、小学生は最高だぜ

自主企画 筆致は物語を超えるか【雪を溶く熱】参加作 https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054897933479 共通のプロットを元に各…

私の話はこれでおしまい、次は誰が話すのかな。 ※開催終了後、ネタバレを追加しました。

植物を絡めたエッセイ。 植物に詳しいわけではない私が、それらと触れ合うことで、気づきや学びを得る。 そんな一幕を形にしていきたいと思っています。

〈僕〉水野裕貴（17） 〈お前〉桐野紗良(17) いじめにあい不登校になっていた水野が久しぶりに学校に行くと、みんなの人気者だったはずの桐野がいじめにあっていた。

自主企画『500字恋愛！書いてみよう！』参加作品

初恋って、どんな味なんだろう……。 初恋って、チョコみたいに甘いのかな。 初恋って、コーヒーみたいにほろ苦いのかな……。

　地表から緑が消えうせ海が厚い氷で覆われた星。一刻一刻と寒さの深まってゆく世界を旅する新人類の少女・フレイ。 　暴風雪を避けてある街の廃墟に逃げこんだとき、彼女は旧い人類の生き残…

小学生の僕は、重病と闘う女子生徒の西倉と出会う。 西倉との交流を深めるうち、僕はその儚い雰囲気に惹かれてゆく。 そんな中、突然西倉から伝えられる余命の話。 残り少ない時間を思い…

高校生になったわたしは人目を気にしている。でも、それを振り切って勇気を出して、一歩踏み出したい。そんな話。

何度も何度も考えてそして答えのないこと。

武蔵野には多くの自然が残る。 それはいつからなのか。 どうやってその自然が続いていることがわかるのか。 今はどうなのか。 つまらない授業でも、発見があるかもしれない話。

銀河連邦の自然保護官デインは惑星ナドウを訪れた。絶滅寸前の特別保護生物パルセリアの調査のために。そこでデインは密猟者ジナサーと出会う。

もう何百年も生きた男が死に、この世から消える間際のこと、その歴史に囚われた「僕」は、夢中の海に見せられればその中に沈む。現代の日本と歴史の隙間に生まれた幻想譚。

夏の空は何故青いのだろうか？ そんな疑問を問い掛けたこと何度あるだろうか。 その響かせた蝉の声、生きる為に一生懸命鳴き続ける。俺はもう先が長くない人生を知らせるかのように。 …

バイト先に現れた憧れのハリウッド俳優と、ペットだったハムスターとの思い出。夏夜のひとときを"彼"と過ごす。 【Twitter企画タグ：#四題茶会】 お題 ・領収書をください ・雨…

豪雪地帯の小屋でコミュニケーションする人間と季節の話　

夜──誰もがボエジアに囚われる。詩的言語が空間に漂う。硬質で贅肉を削ぎ落とされた言葉は何を語るのか。実験的掌編。

ゆあん様主催の自主企画「筆致は物語を超えるか【海が太陽のきらり】」用に執筆した作品です。 自主企画URL：https://kakuyomu.jp/user_events/1177…

幸せな人生を送っていた春香はある日その日常に違和感を覚えて……。 リリカルな文体で綴るSF短編です。 読んでみてくれるとうれしいなぁ。

真田は、巷で噂の首なし美女の正体を突き止めに行く。 そもそも美女の基準とは何か？ 1500文字の短編になります。 是非、ご覧ください。

宇宙より飛来した謎の植物生命体。 それはタネを飛ばし、増殖する。 各地に散らばったそのタネは、 やがて人類に仇なす「敵」となる。 人類の存続のため、立ち上がったのは空軍最新鋭機…

愛する人、藤沢真子さんに詩を捧げます。

生まれてこの方にぼしと一緒でした。あ、にぼしっていう名前です。にぼしが大好きだからです。でも、血流が悪くなると聞いて幼いころにあげるのはやめてます。やっすいやっすいキャットフード…

哀しい時、辛い時、苦しい時、寂しい時。 それでも人生は楽しむもの。 そんな、誰でもないあなたの為の詩がここにはあります。 世界は哀と愛に満ちている。

雪の夜、憂鬱になった美冬は幼馴染の訪れを待ち焦がれる。 別れを告げられた美冬は、離れて行く彼の元へ向かうため、 屋上から彼を見下ろした。 自主企画「筆致は物語を超えるか」【雪を…

角川武蔵野文学賞初戦敗退作品 武蔵野台地は、映画の地。 角川さんの撮影スタジオのほか、他社撮影所、現像所もあります。 武蔵野台地の、そんな一面を切り取った短編です。 映像化さ…

【短編書下ろし企画『5mの可能性』】参加作品 「『誰か』が玄関を開けて入ってきて、 　『誰か』が居る部屋に到達する。 　その距離、5ｍ」 私は帰宅して彼女のいる居間に向かう。

ひらひらと気持ちよさそうに風に揺れる鯉のぼり。そんな彼らにも、内に秘めた情熱があったとしたら？……大空と海とたい焼きにあこがれた、ある鯉のぼりの物語。 全3話。

玉響《たまゆら》……ほんのわずかの時間 仕事も何もかも失った俺は、公園の池のほとりにいた。 気力なく、池の水面を見つめていると、美しい白昼夢に迷いこむ。 夢に現れた不思議な美…

矢崎優馬が通う八王子の大学のキャンパス内には、春になると、ライトアップされる夜桜の下で告白すると恋人同士になるという伝説があった。ある日、彼は七瀬ひかりに一目惚れをしたことで恋に…

女子高生のアランは知っていた。 人間そっくりに、この学校に通う少女、レクサが 実はアンドロイドであるということを。 これは、一人の女子高生と、アンドロイドの、ちょっとした友情の…

「やぁ、こんばんは」 どこからか、声がした。しかし、その声の主は見えない。 静かに木霊する夜更けの会話。姿も名も知らぬ不思議な声はいったい？———。

私は白崎くんと二人で浜辺を歩く。遠くに同級生たちの騒ぐ声。汗ばむシャツ。 夏時間はずっと、ここにある。

現実と一部妄想の短編。 創作初心者に特に読んでほしいです。 創作好きさんにもぜひ。

ねこを殺す女にまつわる物語。 残酷な描写があります。ご注意ください。 この物語にえがかれる暴力について、その対象がなんであれ、筆者はけっして肯定しません。

「無意識に行っているその演じ分けを、意識的にしてみるんです。世界を認識し直すために、意識的に演技してみる。つまり、ままごとです」

私が逗留する街は、火事と水害の被害が極めて少ない稀有な街だ。過ごす時間が長くなるにつれて話をするようになった若女将、彼女にならその理由を訊いてもいいのかも知れない。 この作品…

豊岡は長年にわたりバスの運転手を務めてきた。彼は過疎路線を担当していたのであったが、会社の経営合理化の方針により、担当していた路線が廃止されることになった。 顔馴染みとなった乗客…