女は歪だけど、男の最期の愛を受け取ることが出来て幸せだと思いました。
男の妻子への愛情は輪廻転生から外れることの無い、妻子の幸せを願う真っ当な愛。
男の生前、どんなに嫉妬にまみれても、女は愛する男からのその真っ当な愛情を手に入れられない立場であることを理解した上でしか、男には愛して貰えない。
この女は身をわきまえているけれど、それはとても辛く苦しいこと。
男が最期に女に望んだのは、女の幸せよりも自分の気持ち。
それがどんなに歪んだ愛だとしても、それが男からの愛ならば女は闇夜を彷徨うことになろうとも幸せだと自分は感じました。