画嶽ヒロト

九州の南に位置する急峻な山々に囲まれた「九魔盆地(きゅうまぼんち)」という土地は千年以上前より、怨霊や祟りの神が跋扈する「呪われし大地」と云われていた。 九魔の地には、神や精霊、…

施設で殺し屋としての教育を受けてきた兄妹。 二人を買ったのは、『アサギ』と名乗る男だった。 アサギは兄に『縹』、妹に『瑠璃』と名付ける。 アサギの下で、施設にいた頃とは比べもの…

「千人殺しのマサ」という異名を持つ永岡正臣（ながおかまさおみ）は、 反社会勢力組織・相良（さがら）組の若頭。 暴力と競争主義を重んじ、なおかつ仁義の世界でしか生きた事のなかった彼…

シャドウタウンに一人暮らす霧島は、少年・カイから失踪した母親を探してほしいと頼まれる。シャドウタウンやネオンシティで異変が起きていることに気がついた霧島は、友人・グエンの力を借り…

マッケンジー・スミスはシカゴで鉄砲店を経営するガンスミス。今日も様々な人が銃を買いにやって来ます。

カニからビームが出た

連邦の辺境の地で明日なき逃亡生活を続ける、わたしと彼女。 美しく賢明な彼女と、その背姿に憧れ死すら厭わなかったわたし。

異世界に愛車ごと転移した男「ジェイソン・ウィンチェスター」は、壊れた愛車と共に元の世界に戻る方法を探す事になった。 唯一の武器は、愛車のダッシュボードに入れていた45口径のハンド…

　ミスター・シェパードは犬が大好きな普通の殺し屋。しかし、彼は殺しのターゲットが犬に見える幻覚に悩まされていた。どうやら自分の生活に嫌気が差しているらしい。そんな中、伝説の殺し屋…

短い散歩から帰って来た夫が、「ATMから昆布が出て来た」と口にした。私は半信半疑だったが、どうやら本当のことらしい。SNSや報道メディアを巻き込んだ騒動は、やがて北の海に辿り着く…

“建物にピーナッツバターを塗る仕事を続けて十年になる私。最近の仕事場は、日本屈指のビジネス街A駅付近の界隈だ” どうぞお好きなようにお読みください。 ―――――― 【…

「俺」が夢の内容を綴っていきます。 一話で完結します。 約3000文字です。

カチカチという音が聞こえたら近づくな！　そう言われると見たくなる……

とある場所に、一人の警察官の青年がいた。 その彼女は、死に活路を見出していた。 とある日、青年は捜査会議を抜け出して彼女と会うこととなる。 ――拳銃を携帯したままで。 二人の男…

お前もか。嗚呼、お前もか。 喜びに満たされているようで、悲しみがそこには確かにあった。 （薄暗い話）

殺しの仕事をしながら惰性で生きていた啓二は、意図せず殺害した女性の娘・雫を保護する。 互いにつかず離れずの距離を保ちながら、暗殺者と少女、奇妙な組み合わせの二人の生活が始まるこ…

花屋敷　九曜(はなやしきくよう)は、花屋を営みながら殺し屋組合【日出処の暗】に所属していたが、とある事件をきっかけに殺し屋稼業を休業し、花屋に専念していたところ――殺し屋組合の同…

KAC20241参加作品です。 3分以内に仕事をしなければならない殺し屋の話です。

酒とタバコに重税が課せられた近未来、安価で酒とタバコを嗜めるバーには煙に投影される３D映像広告が付き物になっていた。

－短編（読了時間 約３分）－　 　目が覚めると、いつの間にか新人がやってきていた。 「やぁ、おはよう。初めまして」 「初めまして。ところで……ここはどこだい？」 「ここは監獄…

ここはシティ・NNS。 日常的に銃声が鳴り響く、廃墟と住居が入り混ざった都市。 企業と暴力団、武器の密売組織などが交錯する闇深い街でもある。 警察という機関がほぼ機能していない…

その家には地下牢と拷問室があり、一人の青年が「練習台」としてつながれていた。 家に連綿と受け継がれたその「兄さん」と「俺」の関係とは。

悪徳と暴力が支配する近未来の世界。 無法の街に少女の悲鳴が響く。 窮地の少女、助けを求める声に応える者は？ 「いるさ、ここのひとりな！」 この作品はコメディです(笑) 旧作の…

組織の上前を撥ねようとしてしくじり、追われる身となった男。 廃ビルに追い詰められた男は脱出を図る。多対一、頼れるものは手のひらの一丁のみ。

追われる窃盗犯と追うパトカー。 窃盗犯はひたすら逃げ続けるが、パトカーはあり得ない所にまで追いかけてくる…… エブリスタにも掲載しています。

辛い。 辛いなぁ・・・。 いつも。 思っている。 特に。 月曜日。 早めに家を出たのに。 ホームは人で溢れていて。 上り電車は既に満員。 ふと、見た。 下り電車。 ガ…

誘拐された廣瀬は監視役の男と言葉を交わす。 両者が交錯するとき未来は変わる。かもしれない。 ※第六回こむら川小説大賞　お題「逆境」に寄せて書きました。

地獄のような飲みの席で主人公はオートパイロットを手にする。 自分の体をオートで動かしてくれて超便利だが、 どうやらその代償に「悪い癖」をひとつ追加されるらしい。 ↓前回の投稿↓…

免許を取って三十年。ライトを点けた方が良いのか迷いつつも、長年の経験で運転を続ける。 もちろん念には念と注意を払う。しかし、ちょっとしたことに気を取られた瞬間、 男は思い切り足に…