煙というモチーフがこれでもかと活かされた作品。
オチに辿り着いた時、なるほど……と思わず唸ってしまう魅力が溢れていました。
どれだけ技術が発展しても、人間の本質は変わらないのでしょうね。そして、だからこそこのような物語が、読んだ人の心の中で輝くのでしょうか。そんなことを考えさせられました。
いずれこんな世界が来るかもしれない。
そんなことを考えながら点けた煙草の紫煙の先。私の広告は何が浮かぶのか、想像するだけでワクワクしました。
いつもは習慣の一つとして嗜むだけの煙草休憩。その時間がこの作品のおかげで、とても楽しい時間になりました。
素敵な作品を読ませていただきました。
ありがとうございます。
タバコの煙に、個人の嗜好に合わせた広告ホログラムが浮かぶようになった世の中。
このアイデアだけで、とっても面白そうだし幻想的! と、ワクワクしませんか?
冒頭は四元素の話なんか出てきて(お題だから…)、ちょっぴりアカデミックな雰囲気。
でもその後の展開は期待通り(?)低きに流れていき(褒めてる)、ニヤニヤしちゃいます。
現代社会へのぼやきを、シニカルかつコミカルに、面白い作品に仕立てる手腕がお見事です!
肩の力を抜いて楽しむついでに、個人情報が広告業界の餌食になっていることについてちょっぴり考えてしまう、今の世の中で何かと重要視されているらしいタイパ(タイムパフォーマンス)満点の作品ですよ。
お勧めです。ぜひ読んでみてください♪