トポ

　タイトル通りの物語を表現豊かな美しい文章で綴った良作。見せないからこそ神秘的なエロスが生まれるんだな、と思い、そもそもエロスはどこに翼を休めるのか考え込んだ。それは「私」の身体な…続きを読む

　我々を取り巻く世界と、我々が求めることが一致しないために言葉は生まれた、と一度聞いたことがある。「腹が減った。狩りに行こう」と伝えるためには言葉がいる。逆に全てが満たされていれば…続きを読む

『にいづましょうぎ』は「将棋」と「夫婦の仲」を修復するという、斬新なニッチを掴んだ面白い良作。すぐさま物語にのめり込んでしまい、さっと四章の終わりまで読了した。 この作品の最大の…続きを読む

　面白い。ああ、この作品は面白い。 　なにが面白いと言えば、まず設定が巧みだ。ブラコンや治療法がない病に侵されたヒロインが登場する作品は沢山ある。しかし『兄の罪と妹の命の蝋燭』は…続きを読む

　愛とはなにか。性とはなにか。今時、結婚とは子作りを目的としなければならないのか。 　この短編は現代の社会に浮かび上がった、人として根本的な問題を切実に挑んでいる。しかし説教して…続きを読む

だからこのレビューは飛ばして、この作品を読んでほしい。

強いてなにかを言うとしたら、文章がWEBではレアに上手いということ。スラスラ読めるし、表現の後ろには色々隠されている。

　この短編では@asakusanさんのしっかりとしている、綺麗な文章で憂鬱な、しかし同時に心に響く雰囲気が描かれている。WEB小説においてレアな文章力であるのだから、それだけで読む…続きを読む

この作品は名前通り日記である。 しかし、日記は書き方で面白くなれる作品分野だと僕は思う。「事実は小説より奇なり」と言われているだけ現実は複雑で、深く、面白い。普通の毎日にも勝利は…続きを読む

幼少時代の無実さと、目覚め始める恋心の交差点にたかしゃんさんの「この世界に鍛冶屋はいらない」はある。主人公のユウトとヒロインのサラは、無邪気に社交ダンスの真似事をして、二人でちょっ…続きを読む

　森羅万象――一言で言うのなら、その言葉が『ヴィーナシアンの花嫁　～シンギュラリティが紡ぐ悠久の神話～』にピッタリ合うと僕は思う。宇宙の可能性、万華鏡のように広がる未来、そして銀河…続きを読む