この短編では@asakusanさんのしっかりとしている、綺麗な文章で憂鬱な、しかし同時に心に響く雰囲気が描かれている。WEB小説においてレアな文章力であるのだから、それだけで読むべきだと僕は思う。 だが@asakusanさんの文章は美しいばかりではなく、面白い。たとえば、カタカナで書かれている用語のような言葉は一体なにを意味するのか。また、作中の比喩はなにを意味しているのか。だから読み流すのではなく、一文一文考えていくという楽しみがある。