葉月めまい｜本格ミステリ＆頭脳戦

これは、およそ一ヶ月前、私の身に実際に起こった奇妙な体験の記録です。 よければ最後までおつき合い下さい。

　甘利梨子は、西野圭子の小説「底抜けの壺」を読み切ったが、題名の意味が分からないままでいた。 　そんな中、梨子の通う大学の教授である天神冴利の講義にて、西野圭子がゲスト講師とし…

　甘利梨子はレポートを提出するため、才木悟教授の部屋へと訪れる。すると、その部屋には、才木教授とゲーム理論の教授である天神冴利（てんじんさとし）がいた。 　そして、部屋の中に３…

暑い夏の日、千晴が大事にしているぬいぐるみのポチが誘拐されてしまった。千晴は現場へ急行し、ポチを人質に取った犯人と対峙するが――？

本格ミステリを象徴する大いなる謎「密室」。 人が出入りできないはずの空間で殺人が起こる「密室殺人」という現象は、最もシンプル不可能犯罪であり、100年以上に渡って数多の読者と創作…

本格ミステリのせいで色々と拗らせてしまった筆者が、本格ミステリについてあんなことやこんなことを書き散らす随筆的評論集。

サラリーマンの谷本は、猛吹雪が襲う北海道への出張で「ホテル百角館」に宿泊することに。無数の部屋が並ぶ奇形のホテルで、谷本は白いパジャマの女性に出会う。しかし、彼女は間もなく館から…

　彼は真相を見つけることができるのか。これこそ最大のミステリー？　いや、現代ドラマです。

『僕』が住むとある団地にて、殺人事件が起こった。 そんな僕の部屋を訪れた男性警官の、事情聴取の話。

夜邑チカ（よるむら・ちか）は、自分にとって有害な人や物をいつも「毒」に例えていた。 支配的な親は「毒親」で、チカを執拗にいじめるクラスメイトたちは「毒女ども」、それを無視する先…

窓が締め切られ、入り口が監視されている病室で、入院患者の心電計から鋭い電子音が鳴り響いた。駆けつけた看護師と医者たちが発見したのは胸にナイフが突き立てられた患者の死体だった。 …

ワックスがけを終えた教室に一つの死体が転がっていた。扉を開けた瞬間に頭上から血の入ったバケツが落ちてくる。しかも、生乾きのワックスに犯人の足跡は全く残っていなかった。これは凶悪な…

資産家の親を持つリヴィはバンド仲間のあいだでは女王様。我儘できつい物言いだが、気前だけはいいので誰も逆らえない。 湖畔の別荘で休暇を過ごしていた五人は、リヴィとジョシュだけを残し…

「うちのばっちゃんは、あの名探偵の孫の友達の隣の家の人のクラスメイトなんです！」 　そう誇る自称名探偵しずく。 　学校の怪談の一つである「午後六時っ位に出る幽霊」の謎を幼馴染の…

　ゲーム理論の教授である天神冴利（てんじんさとし）は自身の講義で、推理ゲームと言う課題を出した。その推理ゲームとは、あるミステリー小説の前半を読み、犯人を導く後半部分を完成させよ…

　甘利梨子は、ゲーム理論と言う経済の講義中に、自作のミステリー小説を書いていた。そして、梨子はそのミステリー小説の原稿用紙をうっかりその講義室に忘れてきたことに気が付く。梨子は急…

三年で三人。 健康だった若者が、臓器をくり抜かれた状態で遺棄されている──

俳句・短歌×探偵もの（まともなミステリは期待しないでください） 昔出した同人誌に書いた小説です。

目の前にある冷凍肉一キロをどうやって食べるか思案する、とある青年の一日。最後まで読んだ者だけが驚きの真相を知る。 『トラックを駆る死神』 https://kakuyomu.j…

京都府北部にある山の話をします。その山の看板にはこうありました。「このさき危険 立ち入り禁止。松茸がでます」…そんなの普通じゃないですか。松茸の何が危険だと言うのでしょうか。私は…

　読者は全ての登場人物を疑う。 　Ａが本命。次点でＢ。大穴だとＣ。Ｄは怪しくないけど、逆に犯人かも知れない。 　念の為、チラッと登場しただけのＥも疑っておこう。 　だから…

マフィアから大金を奪った天才賭博師「うさぎ強盗」は、暗殺者に狙われ、悪鬼はびこる闇社会の中心へと身を投じていく。京都と上海、リンクする２つの舞台。個性豊かなキャラクターたちが銃と…