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月雲(つくも)
「さあさあ、始まりました。『メゾン・ド・モルグでお喋りしよう!』のお時間です」
てるる
「皆さんご存知の、みたいな感じで始めてんじゃないわよ! なんなのよ、この企画は?」
月雲
「さて、どこから説明したものかな。てるるは『メゾン・ド・モルグ』を知っているかい?」
てるる
「そりゃ知らないわけないでしょ。あたしたちが住んでるマンションの名前よ!」
月雲
「いやいやそうじゃなくて、『犯罪少女たちは今日も今日とて更生できない!――メゾン・ド・モルグの非常識な日常』という物語のことさ。先日、第1話が公開されたんだよ」
『犯罪少女たちは今日も今日とて更生できない!――メゾン・ド・モルグの非常識な日常』
第1話「引っ越し挨拶」↓
(https://kakuyomu.jp/works/2912051600430593337/episodes/2912051600466199182)
てるる
「思いっきりメタいわね……。でもそれが何よ? あたしたちの日常が多くの人に見てもらえるなんて、楽しそうでいいじゃない」
月雲
「楽しそうだと思うのは、私たちがお互いのことをよく知っているからだよ。初見の読者から見れば、知らないキャラと知らないキャラが身内ノリでわちゃわちゃしているだけなんだから、普通は見れたもんじゃない」
てるる
「色んな人にちょっとずつ刺さりそうなことを言ってどうすんのよ! 読者のみんな、あたしは言ってないからね!」
月雲
「だからこそ、親しみを持ってもらうための工夫が必要だという話さ。長期連載作品なんて、自主企画くらいしか導線がないみたいだからね。
序盤からフォローしてくれた読者はいいけれど、途中参加のきっかけが少ない。そこで、近況ノートだよ。本編を更新するたびに、こっちで番外編を出すのさ」
てるる
「あんたがカクヨムの機能を詳しく把握してることが面白くて、話が入ってこないんだけど」
月雲
「ああ、てるる。それはいけないよ。『面白い』なんて言葉を使ってはいけない。
いいかい。君が今『面白い』と思ったのは、私のことを知っているからなんだ。私という人間に対してある種の先入観を持っているから、ギャップの生じる行動を面白く感じる。
けれど、読者にはその前提となる情報がないわけだから、やはり他人が他人を面白がっているという身内ノリにしか感じないわけで――」
てるる
「あーもう、うっさいわねぇ! 分かったわよ、『面白い』は禁句なのね?
っていうか、あんたのその饒舌こそ、初見読者が離れちゃいそうだと思わない?」
月雲
「この台詞量ばっかりは仕方がないさ。私の魅力なのだからね。
それに、若者の読書離れが叫ばれる現代社会において長い文章を読む機会を与えるというのは、極めて社会的意義の大きい仕事なのではないかと熟慮した上で私はあえて多くの言葉を尽くしているわけであって――」
てるる
「まーたテキトーなことばっかり。
この子、虚言癖があるからね。読者のみんなも、あんまり鵜呑みにしちゃだめよ?」
月雲
「まるで『自分はまとも』みたいな言い草だねぇ。うん、君はとても擬態が上手い。
実際のところ、本編を読んだ読者には、私なんかよりてるるの方がよっぽど奇妙奇天烈、不思議不可思議、理不尽にして不条理な存在なのだと分かってもらえるはずだけれど」
てるる
「明らかにいいすぎよっ! あたしはただの天才美少女推理小説作家なんだから!」
月雲
「まあ、どちらの言い分が真実であるかは本編を読んで確かめてもらうとして……。今回はこんなところで終わろうか」
てるる
「もう終わりでいいの? まだ第1話の内容をまったく紹介してないけど」
月雲
「説明のための説明はしない主義さ。私たちの会話を読んで、本編がどういう空気感かはなんとなく察しが付くだろう? それで充分なんだ」
てるる
「…………あんた、面倒くさいだけでしょ。自分が楽しいことしかやりたくない、って顔に書いてあるわ」
月雲
「ふふっ、バレてしまったかい。実はさっき、マジックペンで書いておいたんだ。油性だから落とすのが大変でね」
てるる
「ツッコまないわよ。あたしはツッコまないからね!」