こんばんは。葉月めまいです。
本格ミステリ小説『闇に刺された男の密室』が、ミステリージャンルの週間ランキングで28位、日間ランキングで13位に上昇しました。
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本日、『闇に刺された男の密室』にて【読者への挑戦状】が公開されました。
明日から解決篇を投稿していく予定です。
解決篇も駆け抜けていきますので、ぜひお楽しみください!
以下に、【読者への挑戦状】の一部を抜粋して、引用します。
『親愛なる読者の皆様。
ここで物語を一時中断し、作者は僭越ながら、皆様に挑戦します。
(中略)
アンフェアで解けない謎に、価値はありません。
謎を解かれてフェア性を証明されることこそ、本格ミステリ作家の本懐。
どうか、皆様の推理を書き残していってください。
健闘をお祈りしています。
――と、ここで清々しく挑戦状を締め括りたいところなのですが。
推理小説に不慣れな読者様からの誤解を避けるべく、本格ミステリというゲームのルールについて、蛇足と承知した上で、あえてもう少しばかり語らせて頂きます。
本格ミステリにおいて、「絶対的な唯一の真実」という概念は、実のところ成立しません。
物語内の情報から、夢オチやファンタジーオチ、メタフィクションオチなどの、いわゆるアンフェアな“真相”の可能性を否定することは、原理的に不可能だからです。
(中略)
よって親愛なる読者の皆様には「絶対的な唯一の真実」などというくだらない幻想を言い当てるのではなく、論理的な思考の先にある、最も妥当な仮説を推理して頂きたいのです。
何が言いたいかと簡潔に申しますと、次の二点に集約できます。
まず、「論理的な過程を飛ばして、作者が用意した答えだけを当てても、挑戦に応えたことにはならない」ということ。
そして、「万が一、作者の想定解よりも論理的な仮説が提示されたならば、その推理は作者が用意した答えよりも価値がある」ということです。
繰り返します。
論理的な整合性と必然性こそが、本格ミステリ世界の神です。
神の前では、作者も読者も等しく無力。
物語の作者が権威を振り翳して、強引に想定解を押し付けてくる心配はありません。
皆様の推理を、心からお待ちしております。』