本作の主人公は古本屋で立ち読みするのが趣味の男。
店からすると迷惑もいいとこですね(笑)
彼はいつものように本屋の店内をぶらぶらしていると、あるコミックの単行本が、偶数の巻しか棚に並んでいないことに気づく。
ミステリー作品が好きな彼は、それがなぜか考え始める――というストーリーです。
前提条件として、少なくとも昨日まではこんなおかしな棚は存在しなかったということが確定しているようです。
私も考えてみましたが、全然わかりませんでした。
でも、真相を知ると、「なるほど!」と納得しました。
短いですが、よくまとまっている良作でした。おすすめです。
まず本作を語る上でキーとなるのは一旦全て差し置いて「謎」ですね。ミステリの原点であり読み進める原動力となる“謎”が魅力度MAXに到達しています。
その謎とは――「本屋の棚に並んでいるコミックが全て偶数の巻数だけになっていた」というもの。
一見しただけだと「なんだ、それだけかよ」と思う方もいるかもしれませんが、そう思った方は是非「なぜそんなことになっているのか」と考えてみてください。多分なかなか思いつかないのではないかと思います。
これぞ日常の謎の真骨頂ですよね。日常の些細な出来事が、よく考えてみたら実は不可解極まりないという。
探偵役を務めるのは視点人物である「私」の妹。二年間の引きこもりでありながら頭の回転は異次元というクセモノです。なんとも名探偵らしいキャラ付けで面白かったです。
続編もありそうな雰囲気の終わり方だったので、彼女の再登場に期待です!