子供戦車

非常にたくさんの作品でできた短編集で、それぞれのお話ごとに全く違った雰囲気を楽しむことができます。 さながら宝探しのような感覚で、お気に入りの作品を探し当てることができるかもしれま…続きを読む

全体を通し、寂しげでノスタルジックな雰囲気に心包まれ、さながら時が止まったかのような感覚に陥ります。 そして、後半からの突然の展開以降、ようやく彼の止まっていた時間が動き出す、ので…続きを読む

ゴシックな印象を受ける厳かな語り口が実に特徴的で、重めのミステリの雰囲気と実によくマッチしています。 例えるならば「グリム童話」でしょうか。 ふとした表紙に陰惨な雰囲気を差し込んだ…続きを読む

ともすれば、「俺たちの戦いはこれからだ！」の言葉に代表されるような、打ち切りのような印象を受ける本作品です。 が、あえて未解決の謎要素や深堀を避けた設定などから、「自分ならこの要素…続きを読む

転生物にはよくあるチート無双による一方的な弱い者いじめですが、この作品はそれとは真逆で、実に実直に努力を重ねており、その経験の上での手堅い勝利を積み重ねています。 超人的な部分がな…続きを読む

ダークで陰鬱さを感じる雰囲気の描写や、意表を突くバイオレンス描写など、それらの表現の緻密さに、生々しいまでの情景の濃さを感じます。 自分にゴア表現の耐性がないのも手伝ってか、なかな…続きを読む

技術屋気質で所属組織内での政治に無関心、どころかトコトン下手をこくタイプの人……わかる、いる……。 身近にいるわけではないですが、聞いたことがあるが故に一種の共感が持ててしまいます…続きを読む

粗削りな部分はありますが、シナリオを展開させてヒロインの異常さを強烈に見せつけるパワフルな書き方は、目を張るものがあります。 そしてその異常なヒロインの暴走が、良い意味で「嫌な予感…続きを読む

まだ執筆に不慣れな印象を受けますが、文中ではまだ言及できていない「伝えたいであろう設定」の大きさのようなものは感じられることができます。 レビュー投稿時点でまだお話は2話と始まった…続きを読む

優しすぎるオリビアの青臭さと、厳しい鍛錬に裏打ちされた確かな強さ、そして強敵と対峙してもあきらめず戦い続ける泥臭さを感じさせます。 緻密で骨のある戦闘描写が魅力で、ペースよく読み進…続きを読む

作者の方は似たような現場に遭遇し、実体験を反映しながら執筆したのではないか、と思わせるほど、リアルなギスギス感や居心地の悪さを感じ取りました。 思春期特有の不安定さや青臭さも鮮やか…続きを読む

猫の芝居がかっているとも思えるような、古風で癖のある語り口が何とも特徴的な作品です。その言い回しに思わずくすっと来てしまう、なんとも読ませる作品です。

まだ全体で2話とお話が始まったばかりなのですが、スタートの書き方としては上々という感じ、掴みとしては十分という感じです。 既に結構な量の書き溜めもあるとのことなので、そちらの方にも…続きを読む

初めこそ軽い感じで、ドタバタした感じなのかなという印象を受けましたが、事態が一変してからは加速度的に話のテンポが進み、ぐいぐい読ませてきます。 その一方で表現力も深みがあり、場の雰…続きを読む

とても読みやすく、公開分すべてを一気読みさせていただきました。 コミカルなリリィが四苦八苦してきれいにオチを回収する、という一連の流れが完成されており、テンポよくスムーズに読むこと…続きを読む