未回収要素を自身の想像で補う、「余白」を楽しむ作品

ともすれば、「俺たちの戦いはこれからだ！」の言葉に代表されるような、打ち切りのような印象を受ける本作品です。
が、あえて未解決の謎要素や深堀を避けた設定などから、「自分ならこの要素はこう演出する」、「この設定は実はこうなのではないか？」と、読み手側に作品の「先の物語」を託すことができるつくりになっています。
つまり、読み手側によっていかようにもその先が化ける作品であるとも言えます。

ひとまずは、お手に取ってご一読ください。
その先にあなたは何を見出すことができるでしょうか。
その「見出したもの」こそ、この作品の本質であると言えるでしょう。