例えば、1500部発行予定の新作小説を500部ずつ3回に分ける。
そしてWebライターを装い、次のような記事をネット上に載せる。
「話題沸騰で重版決定!」
「人気急上昇! またも重版!」
騙されやすい人は、あっさりと信じ込む。なかには、SNSで「◯◯が人気らしい」などと拡散する者まで。まさに売り手の思惑通りというわけだ。
そもそも発行部数とは売れた数ではない。本当に売れているなら、小説業界はここまで赤字続きにならないだろう。
どこぞの出版社が画策する「◯◯ブーム」も実に怪しい。夏という時節柄たまたま少し売れただけの小説を派手に宣伝し、発行部数をつり上げることであたかも流行のように見せかける。
必死なのはわかるが、他の出版社が乗ってこないようではただの一人芝居。外から見ても、いやしい思惑がバレバレだ。
そんな下手な画策に時間と労力を費やすより、もっと真っ当に「質の高い作品を探す努力」をした方がマシに思える。
というわけで、この企画では「下手な小細工なしでも中身で勝負できる小説」を募集する。
読み合いではないので、読む読まないは各自の自由。エッセイや創作論など物語以外の参加はご遠慮願う。
参加する小説の設定画面で、自主企画欄にある「下手な小細工なしでも中身で勝負できる小説」を選択してください。
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