黒き呪血のクレイモア

作者 MS3

226

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★★★ Excellent!!!

 同企画の参加者を見ていたところ目に留まったので、初めの数話を読ませていただきました。
 想像を掻き立てる情景の説明に、キャラのセリフの安定感。文章力もさることながらとても読み易く、かつ面白いです。展開を切って次話に渡す所も自然で素晴らしいなと思いました。

 ハイファンタジーが好きなので作者様独自のファンタジー観が覗けるこういった作品がとても好みです。今後の展開を楽しみながら、読み進めていきたいと思います。

★★★ Excellent!!!

正に王道、正統派なダークファンタジー作品。
いえ、ダークファンタジーが王道かと言われれば私自身首をかしげますが、しかしそう呼びたくなる作品です。

作り込まれた世界観は、繊細な表現で確かに描かれ、読んでいるこちらに正しく登場人物たちの過ごす世界の情景を投げかけてくれます。
連載中、その作品に対してこう評するべきではないと思うのですが、一つのまとまりをきちっと読んで噛み締めたい、大事にしたい。そんな感想を思わず抱いてしまう作品です。

★★★ Excellent!!!

穏やかな日常、愛する者との日常を大切に想っている事が伝わる一話。

不穏な文章で区切りがされて、物語は外界と隔絶した隠れ里の日常へと場面が切り変わっていく。

過去の絶望を脳裏にちらつきながらも、今ある幸せを守り抜こうとする男の心境が、これから訪れる絶望の深さを知らしめるようだった。

作り込まれた世界観。どこかほのぼのとした日常を描く物語は異なる、どこまでも現実に即したダークファンタジー。

一人一人のキャラクターの全てに命が吹き込まれていて、作者が深い愛情を注いでいる事がよく分かる個性。

センスある言葉選びと、状況に合わせて場面を切り替える文章力の上手さは、まるでドラマか劇場を見ているような心境にさせる。


愛する者の死をきっかけに、とうとう男は理解した。己から全てを奪い去った【神】とやらは、どこまで行っても自分の敵なのだと。
良かろう、ならば憎悪と激情に身を焦がすまで。

この身体に入れられた呪われた血と共に、貴様らの全てを燃やし尽くそうと。

愛剣たる十字剣(クレイモア)を天に掲げる男の姿は、まさしく復讐の剣士。

【神】に、宗教に人生を狂わされ、運命までも翻弄された男の復讐の物語。


とても硬派なダークファンタジー作品でした。所々に伏線が散りばめられていて、敵である正教会や魔女の謎。
主人公であるスクートの身に宿る【黒血】と同様の血を持つドラゴン。
ワクワクすると同時にゾクゾクします。

これから、彼がどんな復讐の物語を歩むのか。

書籍化も狙えるだろう完成度です。誤字脱字が無いのも好感が持てます。

ベルセルクに似た重めのストーリーが展開されていますが、そういったリアルさを求める読者の方に、この作品はおすすめですね。

★★★は固いです。

★★★ Excellent!!!

一話ずつ、噛み締めながら読みたい。かといって冗長なわけではなく。先を急くと、スピーディな展開に、置いていかれそうになる。一気呵成に読んでしまうのは勿体ない。一話の情報量が多いので、ひとつひとつ、じんわり効いてくる描写に、主人公に感情移入しながら読むみたい。

★★ Very Good!!

もうこれはすごい、美しい、綺麗、天国としか言いようがありません。
異世界ファンタジーを読むのが苦手な私ですら、驚かされました。
作者さんの書く文章がとにかく美しい。 
白霧とか星霜とか碧何とか(健忘症ですまない)とか。神聖って事です。

ファンタジーでこの手の作品を読んだ事がなかったので、美しさに圧倒されました。

まだ1話しか読んでないので☆2です。☆3期待大。

ただ、1話が長いのがなんだかなー

★★★ Excellent!!!

以前立ち寄った時から、改稿をされたようですね。
改稿後では、物語における主人公スクートの動機づけが序章にて語られるようになり、以前より彼の行動に感情移入できるような仕上がりになっていると感じました。
主人公のスクートは強いです。が、その強さの根拠がきちんと示唆されているので、この復讐劇にも納得感が生まれます。
描写は非常に丁寧で、情景を思い描きながら読むことができることでしょう。また対峙する存在はまさしく卑劣漢として描かれており、ストーリーは暗く重たい雰囲気であることは確かですが、洗練されたダークファンタジーを楽しみたい方には文句のない物語となっています。
腰を据えて、じっくりと読み進めたい作品であります。

★★★ Excellent!!!

自らの全てを奪った者への復讐を誓う剣士・スクートの戦いの物語。

この物語は非常にハードかつダークトーンで進んでいきます。序盤の平和な日常描写から、まさに急転直下といった具合で絶望に突き落とされる感覚は必読です!
しかし、このダークさこそが、この作品の最大の魅力でしょう。重く暗く、しかしそれがよいのです。

さらに、それを支える作者さんの文章力にも、目を見張るものがあります! ひとつひとつのシーンが目に浮かぶようで、物語に圧倒的なリアリティを与えています。

スクートの復讐譚は一体、どんな結末を迎えるのか……
是非、その目でお確かめください!