暗黒竜の渇望

※読み合い企画からのレビューです

ゾロアスター教を元にしたダークファンタジーというターゲット層がニッチな本作品だが、緻密な描写、設定、作品全体から漂う退廃した雰囲気など、いわゆる「刺さる人には刺さる」作風となっている

とは言え、ターゲット外の読者が楽しめないかと言えばそうではない
物語の本筋は王道のファンタジーでもあるため、普遍的な面白さも十二分に持っている
言ってしまえば「入り口が狭い」だけだ
まるで神話を直接見ているかのような読み口は独特で、本作品以外では摂取できない栄養素で満ちている

是非、本作品の世界に浸ってみてほしい
刺されば深々と刺さり、決して忘れることのできない作品となる…続きを読む

比較的緻密な設定と描写、そして読みやすいという部分が長所の小説だと思います。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（221文字）

好きな人にはめちゃくちゃ刺さる。
ピンポイントで刺しに来てる作品です。
作者様の多彩な語彙から織り成される物語にただ浸って欲しい。

一言でいうとかなりマニアックで、物語としてはまるで聖書を読んでいるような感覚になりました。
あまり知られていないゾロアスター教について詳しく書かれており、調べ込んだ神話をもとにしたダークファンタジーです。
古代ペルシャの文化、変身ものや異形の魔物、邪教の神などが好きな方はゾクゾクすることでしょう。
禍々しいもの好きな方は是非覗いてみてください！

変身物を読むのは山月記以来でしたが、変身シーンの描写に惹き込まれました。

まだ序盤しか読んでいませんが、面白い作品です。間違っても万人受けはしませんが、一部にはメチャクチャ受けると思います。この作品と似たような作品で★500以上の作品もありますしね。

この作品もそのくらいの価値はあると思います。

この作品の面白いところは闇の側と光の側両方の視点から戦いを見ていることですね。それもどちらも同じくらい詳しく書かれています。

タイトルから察するに、作者は闇側の味方なのでしょうか？？

是非、ご一読することをお勧めします。硬質な文章で描かれる本格ファンタジー、めちゃくちゃ面白いです！！