プロットからしっかりと練られた良作です。
まだ第一章だけですが、一章完結モノとして見ても十分に読みごたえがあります。
はじめはゆっくりですが徐々に面白さが加速していき、後半の展開には圧倒されてしまいました。
全体的に丁寧でありながら簡潔で分かりやすく、特にバトル部分はご自分の小説を書いている方々にも参考になるのではないでしょうか。
ぜひ、皆さまの本棚の一冊に加えてみてください。
それと、第一章の終わりまで読んだ正直な感想としては、
第二章以降の展開は「絶対面白くなるに決まっている」と思える引きだったのでとても楽しみにしています!!
若い頃に親しんだ「一世代前の名作」をリアルタイムで読んでいた頃に似た期待感を久々に思い出せました。
序盤は丁寧に舞台背景や人物像を描いていることもあって、展開にスピーディさは感じないので、ゆっくりと世界観に入っていけます。
話が進むにつれて、キャラそれぞれの個性が強調されてきて、どの視点で見ても世界観は損なわれず、主人公の単独視点でないことが話を飽きさせません。
終盤で展開は一気にスピーディになり、読み手の意識を引き込んでくれる……。
全体的にプロットがしっかりと作られてるのが良く分かります!
しかし、本当に驚くのは最後に待っている展開……
この180度変わる世界観に完全に「やられた!」と感じてしまう。
さらにそれが、まだ第一部の終わりだったとなれば尚更です。
北欧神話に関する知識がある方なら、より楽しめると思います!
長編で読むのに時間はかかってしまいますが、是非ともご一読ください!!