「饕餮」を含む小説

暴食を犯した獣の獏は罪人となり、夢を喰うことを禁じられ、人間の願い事を叶える善行を科されることになった。 人間の街に願い事を叶える獏の噂を流し、ポストに手紙を投函してもらう。獏の…

　オマエ、知っちまったんだろ？はじめて、を……なら…もう、何も考えるな？何も考えなきゃ、あんなの……何回だって、同じだから……！

昔々、神や妖怪が今より身近な存在であった頃の話。 ある山間の小さな村に、一人の少年がいた。 皆に愛されていた少年は、しかしあるときを境に何を食べても腹が膨れなくなってしまう。 食…

巫祝見習いの墨娘（ぼくじょう）の前に突然現れた名家の令息は言った。名を呼んでほしい、と。墨娘は答えた。絶対嫌です、と。そうして始まる奇妙な押し問答の果て、青年の名の意味とは──。…

危険な〝魅了の異能〟を持つ寧々に、突然舞い込んできた政略結婚。 その相手は『冷酷非道の軍神』と恐れられる美貌の青年――四凶と呼ばれるあやかし、饕餮(とうてつ)である紫苑だった。 …

租界と旧界が混じり合う街、海望（ハイワン）で骨董商を営む虎生（フーシャン）と居候の悪食（ウーシー）。悪食が食べてしまったのはヤクザ者の落とし物だった。けじめのために饕餮（とうてつ…

饕餮（とうてつ）…古代鏡に封じられていた『陰界』の怪物。主人公を介して人語を解する。熊獅子の貌（かお）、羊の如き角、肩甲骨に突起、尻尾を持ち、獣毛だらけの胴に手脚には鉤爪を生やす…

皇帝からの求婚に抗える者などいない。 しかも、舜殷国皇帝である劉赫は、誰もが見惚れるほど見目麗しく、武術にも長けている。 年頃の女であれば、自身の上に突然降りかかってきた幸運に…

童話、現代もの恋愛、ファンタジーもの恋愛など、いろんな内容の短編を纏めたもの。 アルファポリスにも投稿中。

浜路るいは航空自衛隊第四航空団飛行群第１１飛行隊、通称ブルーインパルスの整備小隊の整備員。 そんな彼女が色々な意味で少しだけ気になっているのは着隊一年足らずのドルフィンライダー(…

ーー２０１４年におこった、５０人連続不審死事件ーー被害者は、全員ーー「溶けていた」 その不審死のカギを握る人物は、牢獄に閉ざされ出てこない ーーーかくて、「呪い」の生き残り…

滅びゆく帝国で、その最後の戦いを記録する女性武装史官「クロニクル」 歴史に干渉することを許されない彼女らは祖国の最後を見届けるのか。 それとも役目を抛ち、帝国に殉ずるのか。 最強…