「錠前」を含む小説

　本作品は【隠れ蓑　与力藤堂八郎④】を執筆する母体になった作品です。【隠れ蓑】と重複する文章がたびたび現われますが、【隠れ蓑】とは異なる世界の作品としてお読みください。 　あ…

中世ヨーロッパで始まり、現代にまで続く職人の放浪修行――ヴァルツ。 中世末期、あるいは近世初期。 時代の過渡期に放浪職人になったランマレスは、訪れた辺境伯領の都市でいきなり石を…

亡国の王女・アナスタシアは十五歳。ちょっとドジだが腕利きの錠前破りだ。腕一本でどんな錠前も、ときには人の心をも開いていく。 かつて自分を救ってくれた恩人に報いるために、彼女はひと…

天才魔法使いヴァレリー・アン・グルーエンは、最上級魔法を驚くほどのスピードで修得した。その魔法で、魔法使いの昇格試験に向かうはずだったが、直前、師匠は、詠唱の代わりに、百七十一個…

※本作は、アルファポリス様で公開した『お嬢様。あなたの推し巫女、私なんですが』をベースに加筆修正したものです。 ※以下は公募用の、全編要約したあらすじとなります。 ある小さ…

異能力がある世界の、令嬢と執事の恋愛話。 ついでに人を救ったり、蹂躙したりする。 悪役令嬢に一部独自解釈があります 小説家になろうに投稿していたものの縮小版です。

　――壊れていた？　けっきょく、どちらも同じこと。かたく鎖されていた門は暴かれ、いまやその裡の秘密を守るものはなかった。もちろん物理的なものではない、比喩としての錠前。

１９７０年代前半、 岡山の片田舎で隠棲していた有名脚本家の急死により未公開の映画脚本がある事を知った映画会社社長は自ら家族に会いに行き、 その映画製作権利を得ようと脚本家が居た別…

　灰咲一真（はいざきかずま）は暴言やいじめが横行する職場の窓際社員だった。だがある日、彼は自室で不思議な錠前を見つけ、真っ白な空間に転移してしまう。 　そこで手に入れたのはステ…

見知らぬ神社で起きた少年「神場」。そこで彼は不気味な雰囲気を持つ幼い少女「出雲」と出会う。暗くなり村へ戻ろうとする神場だったが村へ帰る道が絶たれていた。朝が来るまで神社で待とうと…

薬物と人間以外なら何でも調達する仕入屋と、三度の飯より解錠と喧嘩を愛する錠前屋。 彼らを取り巻く知人と他人と本人たちの雑多な日常。 そして、二人がお互いに抱く執着は、一体どっちへ…

トマス・レインボーは、鍵屋である。 鍵屋というと、鍵をなくしたときに開けたり錠前を作ったりするイメージがあるだろう。しかし、トマス・レインボーは違う。彼にできるのは、鍵を開けさせ…

錠前屋が作るのは、動植物や草木の細工の精巧な錠。 そればかりでなく、この錠前屋の錠には秘密があった。生きているのだ。 そんな中で、ただ一つ、鍵のない錠がある。 少女の形をした錠と…