「翻案」を含む小説

⁠◆◆明治レトロ・和風シンデレラファンタジー◆◆ 「――おまえを祓えるわけがない。 　あきらめて、俺と生きてくれないか」 稲荷神社の娘・遥香（はるか）は、妖狐の血をひく…

猫を放し飼いにせよ、という京都町奉行からの沙汰で、我輩は狂喜した。一方ネズミは大迷惑。ネズミの親分は上京に住む坊さんに何やら陳情に行ったが。 江戸時代前期に成立した御伽草子（お…

幼い頃読み聞かせてもらったあの童話や昔話…教訓ガン無視で話を進めたらどうなるのか！？っていう思いから書いてみました。

裳付姿の僧侶とは仮の姿、唐国渡りの不老不死の仙人道登は、恵満という男に請われて八幡の地を訪れていた。水害で流された八幡と山崎を結ぶ大橋の普請にて、人足の男が次々と行方知れずになる…

少し前に某所に投下した、ヘッセ「少年の日の思い出」の翻案というかエーミール視点での話です。ほぼほぼ妄想です▼これを書いたことで、初めて本編を読んだときに受けた傷が少し癒えました▼…

花白縁は、現実主義者である。この世には、怪奇現象らしきことはあっても、怪奇現象そのものはない。不思議も奇跡も神秘もない。この世にそんなものがあると思って生きれば、無駄な苦労するこ…

大清帝国中期、嘉慶年間。三世の春で窮まった繁栄と爛熟が、斜陽と退廃へと取って代わろうとする時代。 前皇帝の弟を父に持つ変わり者の親王永暁（ヨンヒョオ）は、京師に流れる奇妙な噂を耳…

トランスミュージックを愛する若者たち。その夜、ひとりのおふざけからいつものようにパーティが始まります。パーティ中、彼らは今度のクリスマスパーティをどういう形で開催するか議論します…

彼は他者を見ていません。それで周囲の人は彼を陰で白痴と呼んでいます。でも彼にはひとりだけ気になる女性がいました。 Jataka 346:Kesava-jātaka

小泉八雲氏『怪談・奇談』より、『むじな』を翻案しました。厳密にはオリジナルではありません（クトゥルー神話的要素がわずかにあるので、二次創作タグをつけました）。

ソポクレス『オイディプス王』は驚いた美の極みですが、私たち東洋人にとっては善さが足りません。そこでウッジャインのチャールダッタ座がインド古典演劇調にアレンジしてくれました。これは…

讃岐国鵜足郡に住む少女・布敷刀自売（ぬのしきのとじめ）は、山田郡に住む同名の従姉妹に物心ついた頃からひどいいじめを受けていた。 両親をはじめ大人たちに必死で訴えるも、ある者は事な…

ペロー版の童話「赤頭巾」をハードボイルド風味に翻案した物語。 ペローが削除した要素の一部を再解釈して盛り込んでいます。 ※生々しいバイオレンス描写が苦手・無理な方には、お勧めし…

人類は月と火星に植民し、体を一本の管と生殖器のみにする技術によって長寿と享楽を謳歌していました。金星への植民計画の全権主任である工学者は、管化手術を拒絶し当局への反乱を計画してい…

少年は、周囲や世間の人々がAIとそっくりで、考えたり感じたりしてるように見えるけど、実は何も考えてないし何も感じてなくて、ただ誰かに聞いたことを言ってるだけだと感じています。彼は…

　中小の国家群が「シトリ派」と「パラパ派」を奉じて抗争を繰り返す大陸中央部。シトリ派の王女・シルフィナは、信じていた近衛騎士の裏切りに遭い、パラパ派に捕らわれてしまう。 　王女を…

昔々「意味が分かると怖い話」スレに投稿されていた同題の投稿の翻案です。「意味が分かると怖い話」スレの中で最も好きな話だったのですが、元ネタの投稿が失われてしまっているのでご存知の…

江戸時代初期に安楽庵策伝なる僧侶が記した数多のお笑い小話から、特におすすめの傑作エピソードを抜粋、現代語訳し、さらに現代日本人にも分かりやすいように手を加えて翻案しました。一話ほ…

梶野カメムシ氏の掌編小説の翻案作品として書いた、バカ話です。あ、原作者の了承はとってあります w もともとは自主企画「〘蠱読〙十倍盛り〜1400字お題小説〜」の参加作品にするつ…

服飾専門学校を卒業し、現在はイベント関係の会社に勤める晴雨は、Netflixで『ウィッチダンス』というドラマにはまっていた。魔女の末裔や弟子たちの行動が交差するドラマの展開に、晴…