怒られないぎりぎりのところ
Ramaneyya Asu
第1話 シェリーの店へ行く
菩薩は忍耐と優しさと慈悲に満ちていたので、彼のおふざけをまったく気に留めませんでした…水牛は猿を地面に振り落とし、心臓に角を突き刺し、ひづめで踏みつぶしてミンチにしました。
Jataka 278: Mahisa-jātaka
ことの始まりはビリーだった。夜、私がマリとセックスしていると、外でドラムを叩く音がした。何が起こったのか、見るまでもなくわかっていた。私は急いで寝巻を着て外に出た。トラックの荷台でドラムセットの前に座るビリーがいた。
私「ビリー、君は何をしているの?」
ビリー「私は寂しかったよ」
周りの家々からカーテンが開き、窓が開く音が聞こえた。ビリーのこの種のプランクには慣れていたが、これはぎりきりのところをわずかに踏み越えているんじゃないかと思った。というのは、警察を呼ばれたりしたら、私とマリはちょっと困ったことになるかもしれないからだ。というか、もうじきそうなるだろう。
私「とりあえず、ここを離れよう」
ビリー「私はアスくんとマリちゃんを喜ばせようと思いました」
私「うん、わかってる」
私は家に戻った。マリはもうほとんど出かける支度を終えていた。
マリ「ビリーやろ」
私「うん、とりあえずどこかへ行こう」
私は多少動転していて、大急ぎで着替えとノートPCを抱えて、ビリーのトラックに乗った。ビリーはトラックを走らせ、私は車の中で着替えた。だから一度パンツ一枚になった。
ビリー「いま警察があなたを見たら、あなたはアレストされます」
マリ「ほんまやな」
私「うるさい」
私は着替え終わると、憂さ晴らしに一曲かけた。
https://youtu.be/BZQOrZVGLqw
マリ「ほんで、どこ行くねん」 私「さあ」
電話。シェリーだ。
シェリー「アスくん聞いて、あたし今日何だかひどく寂しいの。お慈悲だから、遊びに来て」
シェリーはパブをやっているが、暇だとよくこうして私に来るように言うのであった。
私「ビリーも一緒なんだ。今から行くよ」
シェリー「面白くなりそう。みんな呼んどく」
ビリー「私たちはシェリーちゃんの店に行きますか?」
私「うん、シェリーの店に行こう」
電話。セフィだ。
セフィ「アスくん、ノート持ってく?」
私「うん、持ってくよ」
セフィ「じゃあ、私も使わせてもらっていい?」
私「なぜいけないのさ。メモリだけ持って来なよ」
セフィ「そうする。あとでね」 私「あとでね」
マリ「セフィやろ」
私「そうだと何だ」
マリ「あんた、最近あの子と仲いいな。男にまで手え出すつもりやないやろな」
セフィはいわゆるトランスジェンダーだ。女にしか見えないが。
ビリー「マリちゃん、セフィちゃんは私のお気に入りです。彼女は私の家に来ることができます」
マリ「ビリー、意味わからんで」
ビリー「どぴゅ、どぴゅ」
ビリーが右手で下品な動作。大うけしまう私とマリは、ビリーと同じくらい下品に違いない。
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