「縦読み（推奨）」を含む小説

戦争中の某国の天才少年は、大好きなメイドさんと暮らしている。 百個の研究を消化したら、自由の身に。 天才少年は、信じていない。けれど、信じたい。 百個目の研究は、明らかな兵器。 …

実家の整理にやってきた裕二。押入れを片づけていると奥から銀色のお菓子缶がでてきた。隠すようにしまわれていたそこには、一冊のアルバムが入っていて――。過去を語らず逝ってしまった母。…

妻も恋人もいない万年独り身の男は、休日になると駅前にあるコンビニでコーヒーを買い、近所の小ぢんまりとした公園に向かう。そこには斜向かいの平屋に住む老夫婦がいて、男は老夫婦と過ごす…

剥き出しの寂しさを抱えて、永遠に満たされないような気がしていた。自分と同じ境遇の、同じ感情を抱いている華に、出逢うまでは。 大学のサークルで知り合った真白と華は、真白の家で同居…

遊郭に売られたら跡取りにされ、一生「制外者（にんがいもの）」として生きていく羽目になった——。 遊女や役者などが制外者として人別帳（戸籍）から除外されていた時代。 幼い頃に姉とと…

　この本は、中国の宋の時代の朱熹という人の書いた、『小學』という本の注への注釈を意訳（超訳）したものです。正確には『小學』を書いたのは朱熹のお弟子さんがほとんどの部分を書いていて…

　――人の代わりは人では務まらない。だから私が作るのだよ―― 　記憶喪失の少女、オレンジを救った男。彼は世界から、外道と呼ばれる魔術師だった。 　彼の野望、花嫁創造計画によっ…

次回更新2025/2/15 自身の血液を持たず人間の血液のみが体内を巡る吸血鬼、通称『ヴァーミリオン』。 彼らは今も尚、この現代社会に紛れながら存在して人間を襲う。 潔癖なまでに…

十年前のあの日、俺は「歴代最高の生徒指揮者」から「歴代最悪の部員」になった――。 私立翡翠館高校は、どこにでもありそうな片田舎の学校だ。一昔前はさまざまな部活が活躍していたこと…

時は幕末。黒船来航は幕府の無力を明らかにし、社会も人心も乱れ江戸の町は犯罪都市となっていた。 徳川幕府は「新徴組」と名付けた剣客集団に、犯罪者を手向かい次第切り捨てる権限を与え、…

しがない日本人だった彼は、見知らぬ世界で雀になっていた。そこで出会ったのは、病弱な青年。名も知らない青年との生活は、雀にとってかけがえのないものとなった。 青年の死後、残ったのは…

ある日、少年がたった一人、故郷を離れて旅に出る。魔導師として半人前の少年は魔法学院を一旦の目標に据え、皇都ラグジスを目指す。 青いアサリの初めての作品です。至らぬ点もあると思…

大学生になった楓花は入学式の日、中学の同級生・晴大と再会する。 晴大は当時は人気があったけれど、高校時代に悪い噂が広まって同級生からは相手にされなくなっていた。 大学からの同級…

既出作品『夏とあたしと天花粉。』https://kakuyomu.jp/works/16818093082084509399　をカクヨムコンテスト10応募用に改稿いたしました。 …

表紙→https://kakuyomu.jp/users/honkai_akashi/news/16818093089862371328 全人類には大小なりとも他者を洗脳する力…

お題で執筆!! 短編創作フェス『つま先』に挑戦いたしました。 初めての妊娠、出産。二人で迎える、初めてのこと。見守る人と、見守られる人と、もう一人、のお話です。 copyrig…

大学を卒業して美姫が就職したのは、希望していた職種ではない地味な地元企業。 それでも楽しく働いていた数年後、本社へ異動になる。 恋愛対象外の男性が多い中に1人だけ対象になる人が…

他人から愛されたいけど、自分自身を愛せない。社会への疑惑、深まる自己嫌悪、過去や家族との執着関係……。全てから解き放たれた人間が、この世で唯一無二の自分の存在を赦す時、そこに真実…

クロノヒョウ様自主企画、お題は｢額の十字架｣です。 copyright©豆ははこ-2024

※ 本作は縦読み推奨作品です。 自らの死に気付かない死体。それを、人は死屍守【シシモリ】と呼称する。 争いを知らず平和を生きる“人間”、ゲンガーと、死ねない死体を唯一殺せる力…