「現代幻想 幻想小説」を含む小説

「オゾン生贄」とは、地球のために死ねる名誉あるお仕事のこと。 今よりも、地球温暖化がずっと進んだ未来では、ボロボロのオゾン層を修復するため、「オゾン生贄」という職業が人気を誇って…

沈みゆくヴェネツィアで、 壊れたガラスに“赦し”を見出そうとする二人―― ガラス職人マルコと修復師リヴィア。 燃えたものの灰を閉じ込めた“灰の花”。 それは、街の罪と祈りを映す…

あの人の声が、聞こえた気がする。 忘れたはずの痛みが、戻ってくる。 あの人の罪は、わたしが引き継ぐ。 それがそもそも、おかしな噺。 わたしたちの、『おかしな噺』 赦されよう…

ご観覧いただき、誠にありがとうございます。 Novel 1 の続編になります。 短いお話ですが、お楽しみいただけると嬉しいです。

ご観覧いただき、誠にありがとうございます。 「第三回杉村幻想短編文学賞」入選作品です。 新たにアップデートした鈴木藍の作品を、どうぞ世界観、内容、と共にお楽しみください。

わたしの幼馴染は都会へ飛翔いてから、ただいちども故郷には舞い戻らなかった。 家族と連絡を取ることもなかった幼馴染は、真冬の蝶のように孤高で、果敢無くて、強かなひとだった。 「ほ…

孤独な私に訪れた10分間の恋の話。 ファスナーを開いたとき、寂しさは溢れ出します。

28歳の1Kのアパートに独り暮らしの男は、アルコール依存症だった。彼は2年前に恋人の美咲を自殺で失くして以来、毎日浴びるように酒を飲んでいる。そして酔いが回った時だけは、美咲に会…

いわゆる奇譚に分類される物語を掌編ないし短編形式で不定期にお届けします。 頭から順にでなくとも、お好きなものから摘まんでいただければとーー

喪失を抱えた男が、ひとりの女性と出会い、 やがて、言葉少なに、静かな日々をともにするようになる。 不器用なまま、与え、受け取り、 ふたりは、情熱と痛みを少しずつ分かち合っていく…

記憶と存在の曖昧さ。何かが欠落している孤独な世界。「誰か」の断片だけが静かに存在している部屋がある。

本が好きな高校生・葉月は、ある日、本棚の奥で“読まれなかった登場人物たち”と出会う。 そこは、忘れ去られた物語が静かに息づく、不思議な場所だった。 彼らはなぜ、物語の中に取り残さ…

閲覧していただき、誠にありがとうございます。 久しぶりのオリジナル小説投稿です。 現代ファンタジー、幻想文学の要素を取り入れてみました。また、短いお話にまとめてみました。 お楽し…

【奇妙な商いを巡る、切なくも美しい現代幻想連作短編】 稲荷神社の女神に仕える青年の燐火は、齢二歳の化け狐。 燐火は商い帳を霊視し、さまざまな変わった商いの物語を追う。 歌手に…

深夜、化粧台に向かった鏡子は、映り込んだ自分の指先がわずかに遅れて動くのに気づく。それは、彼女の人生を永遠に変える恐怖の始まりだった。 次第に増えていく違和感。鏡に映る自分は、…

「わたし、青い金魚を造りたいの」 そう語っていた私の恋人は肺から水媒花を咲かせて死んだ。 火葬のあと、骨壺を確かめると恋人の骨は青い金魚に変わっていた。死んだはずの恋人との奇妙な…

夢を追う主人公が、不思議な小鳥と出会うお話。

夢で見た月の都の世界に憧れ、創作の道を志した文子。彼女は無事プロになり、今日も原稿の締め切りと戦っていた。そんなある日、急に月の扉が開き、白くもふもふのうさぎが中庭に降り立つ。異…

吸血鬼のシギズムンドは人間の青年琢磨と七年前に知り合ってから仲良く過ごしている。そんなある日、琢磨が目から陽光を発するようになってしまった。 第七回こむら川小説大賞応募作品

不思議な世界へ迷い込む。 猫町への旅をイメージした散文+短歌作品