「演奏会 短編」を含む小説

屋敷の主人は酒に酔った勢いでピアノを弾いていた。 主人が寝た後、それを観ていた使用人の娘が先程弾いていた曲を思い浮かべながら指揮者の真似事をする。

有名ピアニストの秀作は、この世で一つしかない楽譜「ラ・メランコリー」を持って、演奏会をすることになった。その前夜、とある館の音楽室で最終調整をする。一度夕食を食べるため、音楽室を…

短編作品です。よろしくどうぞ！ あらすじ 二人の天才音楽家の子ども、瀬戸名礼は音楽が好きだが才能に恵まれず、父に「才能のない人間は音楽をやるべきではない」と否定され音楽を諦める…

京都市北区在住。スタイル抜群の音楽家・紗羅（さら）は近所の爾志光（にしひかる）くんが勤めている北大路のスタバに週に１度、通っている。 もうすぐ演奏会。定番のダークモカチップフラペ…

大学の吹奏楽サークルに所属する花香。 複雑な想いのまま、片想いする先輩の卒業演奏会を迎えることになる。 ー　ー　ー　ー　ー この作品は『クロノヒョウ』様の自主企画に参加させてい…

N市立K中学校出身の小島は家の片付けをしていると一枚の写真を見つける。 十五年前のコンクール終わりの集合記念写真。吹奏楽部ではなく吹奏学部と縁取られた写真に思わず苦笑してしまった…

3歳になった娘の涼香は、本人たっての希望もあり、音楽教室でピアノを習い始めた。絵里と協力して送り迎えなどをしている中、音楽教室に通う子どもを持つ父親で結成されたお父さんバンドから…

科学技術の発展で、あらゆる文化が失われた世界。ロボットの彼が語る過去と、確かにそこにあった音楽。 柴田　恭太朗様の自主企画、【三題噺 #15】「キャンディ」「楽器」「ロボット」…

子供の頃からピアノのレッスンを続けている主人公の橘 花音（たちばな　かのん）。 花音は最近、ピアノの練習をすることに苦痛を感じていて、いっそ辞めてしまおうかと悩んでいた。 そんな…

白神山地には人狼たちの里がある。 満月の夜、演奏会は開かれた。 藤光様の【三題噺の競作】「歌謡曲」「三十六計逃げるにしかず」「天井」に参加させていただきました。 企画URL…

武蔵野の森にグランドピアノの音が響く。 音楽学校の演奏会の本番を控え、ピアノ科の女子生徒・美里（みさと）はレッスン室で最後の通し練習に励んでいた。その演奏を傍らで見守る先輩・凜音…

真夜中の海岸は、音楽ホールだ。 波の打つ音、地面の砂の触感、そして、夜空の星々。 この夜をロマンチックに彩る伴奏の準備は、もうできている。 この演奏会の主役の楽器は、ふたつあ…

イタリアミラノでの演奏会を終えたバイオリニストの律子は、休暇を故郷で過ごそうと決めていた。それは演奏会での曲を作る自分から感じていた喪失感を見つめ直そうと思ったからだ。 …

（読切中編小説） 　皆本悠二と、平愛美と天本祈里（あまもといのり）は同じ吹奏楽部の２年生として全国大会の一つ手前の大会出場を決めていた。そんな「３人」が合宿帰りのバスで大事故に巻…

ピアノ発表会のリハーサルに訪れた寺西は、友人で出演者の梶川が来ておらず連絡も取れないことを知らされる。 カクヨム3周年記念選手権 KAC6 『最後の3分間』参加作品。 *補…

夏休み前のある日。演奏会のゲストなんていう面倒な仕事を言いつけられた俺は、幼馴染みを家に誘った。しようと考えてた曲の一つを、あいつが好きだと言ったから。そんなこと、絶対に言ってや…

　1994年2月13日。教会の外は零下25度という極寒だった。追悼演奏会に選ばれた曲目はベルリオーズの「死者のための大ミサ曲」。ドレスデン。コヴェントリー。広島。あまりに多い戦争…