「批評 現実」を含む小説

私が読んだ本について、思ったことを正直に書きます。 面白い本も、つまらない本も、嘘偽りなく正直に書くので、ご不快に思われたら、申し訳ありません。 ※ここに書いてあるからと言って、…

限界。 マスメディアにより膨らむ自己肯定感と虚栄心。現実とメディアが交錯する社会で錯覚する脳内。朦朧とした精神を引き連れ溺れるように踠く現代人の無自覚な苦悩を綴る創作的社会学論。

マーラー交響曲第二番「復活」には、生きるために死ぬという歌詞がある。本当に死ぬ訳じゃ無い、私たちの必然的な道なのだ。24世紀末に向けて進む、堕した人間社会の中でも、星を見上げる人…

今流行りの異世界ファンタジー小説。読み専だった俺は、徐々に「俺も書きたい」という気持ちを強くし…？「物語」と「現実」、そのリンクを批評的に体験する《俺》の超自意識過剰系異性界ファ…

この世界には、"job"がある。 jobとは、例えばファンタジーでありがちな"勇者"とか"魔導師"とかではなくて、はたまた、現実世界での"会社員"や"公務員"みたいなものでもな…

「冷酷令嬢」と呼ばれるアポロニアは、望まぬ結婚を強いられ、夫に虐げられて非業の最期を遂げた。 ――キレたのは三人の娘達である。 長女ディア「お母様はあんな腐れ外道に殺されてい…

2030年代から発生した大恐慌により、ウルトラナショナリズムが台頭した2040年代の日本。 15歳からの7年一貫教育で官僚を育成する「日本高等大学校」では学生会が絶対的権力を持ち…

　1997年から2000年にかけて、同人誌『Griffon's Garden Offline』に掲載した全５回の読書案内エッセイ。 ■「第一回　創造の愉楽」（1997年）で言及…

リシャール・ジュルマン監督の二本目の作品にして遺作『レーヴ（En Rêve）』を再考することによって、この論考そのものによってフィクションが現実をねじ曲げることが可能なのかを模索…

秋名葵亜は、ＣＲＣ５－５６を常時携帯する、一風変わった女子高生。彼女は何故か、人の心を動かし、その人の行動をも変えさせてしまう、不思議な魅力を備えている。 彼女の幼馴染であり、腐…

世紀の大宇宙海賊の、突然の死。 なぜ海賊は死を選んだのか。 海賊とかつて先輩・後輩の関係にあった宇宙警備隊員の思いとは。 ゆあんさまの自主企画、「筆致は物語を超えるか【空に走る…

難読漢字等でルビを多用しています。 その為、読みづらいと思われる向きもあるかも知れませんが、ご容赦下さい。 本作は架空の創作です。 文中に登場する人物名、団体名等は、現実のものと…

　途轍もない倦怠感を背負う少女と、諸事情（２話以降で明らかになる予定）を抱える青年の、まるで漫画の様な出会いから始まる、超現実的な物語。 　直接的な性描写はありませんが、性に関…

幼い頃から「“外”に出てはいけない」と教えられてきた少年は、あることをきっかけに脱走を試みる。彼は監視や規則だらけの生活にうんざりしていた。だが彼は知らなかった。理不尽で無秩序な…

　ボーイ・ミーツ・ガール。 　中学二年生の山橋智樹には友だちがいなかった。学校での会話相手は唯一昔からの顔なじみである川口唯香だけだった。 　山橋智樹はある日担任の先生から不登校…