このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(130文字)
毎回のようにぶっこまれる腐女子ネタは強力で、コメディとして秀逸。恋愛要素が基本薄味な事もあり、ラブコメのラブ抜きといった読書感がある。だがこの物語を評価する上で何よりも重要なのは、キャラクターの善性だろう。彼女達はこの上もなく腐ってはいるが、母親の人生のやり直しを願って躊躇いなく自身の命を捧げる程度には、愛情深さと気高さを兼ね備えた善良な人間なのだ。こういうので、いいんだよ。