「性分化」を含む小説

兄と比較されるのが嫌で、自分の世界を切り開こうと始めたイラスト。 でも、僕が描いている女の子が僕の身体に住み着いて、いつか僕は女の子として生活するようになってしまいました。そして…

　私は性分化疾患（ＤＳＤ）です。これは私の二十歳になるまでのお話。私は立石真実（マミ）です。でも、誕生したときには男児（真実＝マコト）として戸籍登録され、父と別れた母（真理子）は…

　彼女たちと融合したい。彼女たちの心情と身体を自分のものとしたい。すでに幼少期から身近な異性である姉に対して憧れを抱いていた私。私は今年、関西から進学のために上京してきた加賀美明…

【あらすじ】 主人公の安藤梓は、十六歳で女子固定化したＴＳ娘。 父の日記に残された一文『「症候群」は「性分化」の逆行と仮定し、胎児原基を「再生」させれば「梓」の「身体」は戻せる』…

カンヂとシイナは幼なじみ。 口がわるく小柄なシイナを、カンヂは小学校のころからなにくれと世話を焼いていた。 シイナは性分化疾患という生まれながらの体質で、成長とともに肉体に女性の…

　まだLGBTや男の娘という単語すらなかった1980年代初頭に成長途中の身体が女性化して「性分化疾患」と診断された著者の回想録。島崎瑛斗は、美術教師で画家だった長谷部響子の油絵モ…

開発途中で放棄された惑星テルクシピア。 荒れ果てた地表に不時着した宇宙船アルキュミアと、そのパイロットであるロウ。二人は、道中で拾った未分化セクサロイドのイェルノ、妖精アマルテア…

性分化疾患。古くは両性具有などとも呼ばれていた症例。それが僕。 僕は男と女、どちらの性なのだろう、どちらの性を選べば良いのだろうか。 周囲に知られるのを恐れながら大学生活を送る僕…

第一回きつね被造物小説大賞　応募用書き下ろし作品 ホムンクルス（人造人間）が錬金術師によってつくられる世界。 王都のホムンクルス研究者である錬金術師のムルムドミエルは古い友人を…

　千年前に封じられていたはずの怨霊が、突如復活した。逃げ惑う途中、小学生の真之は狐の女妖怪、紺と出会う。怨霊に保護者を殺された真之は、紺の養子として迎え入れられる。心に傷を負った…

音に色がついている。目が毎日、潰れる思いがする。 世界は残酷な極彩色だった。虹色だった。だから痛くて、どこまでも辛い。 いっそのこと、私の存在ごとモノトーンに沈んでしまいたい。