その日、僕は妖狐に拾われた

作者 白河悠馬

82

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★★★ Excellent!!!

誰もが思わず目を背けてしまうような、非情な仕打ちを受け続ける主人公、真之。幼い彼はこの理不尽な仕打ちを、ただ耐え凌ぐことしか出来ずにいました。そしてこれが、ずっと続くものだと思っていたのです。
そんな真之に転機が訪れる所から、この物語は幕を開けます。それは美しき妖狐、紺との出会い。怨霊により襲われた真之は彼女に助けられ、思いがけない誘いを受けます。それは、「私の養子になって欲しい」というもの。彼女のその言葉を、真之は戸惑いながらも受け入れます。不器用ではあるものの、たっぷりの愛情を注いでくれる紺。そんな彼女に、少しずつ心を開いていく真之。そして、彼女を通じて出会った人々により、彼は優しくも強く成長していきます。

文章は軟らかでとても読みやすく、物語への誠実さを感じさせてくれます。キャラクターたちの繊細な感情も丁寧に描かれ、一気に引き込まれてしまいました。迫力のあるバトルシーンもあり、まるで目の前で見ているかのような細かな描写は、思わず息を呑んでしまうほどです。

親子の愛とは、絆とは。見えないからこそ求めてしまう、そんな人間の心理が読み取れる作品となっているのではないでしょうか。魅力溢れる個性的なキャラクターたちの、目に見える成長ぶりにも必見です。
優しくも温かい絆の物語。ラストまで読み終わった後の余韻を、是非味わってみてはいかがでしょうか。

★★★ Excellent!!!

親戚中をたらい回しにされ、悲惨な少年時代を送ってきた真之は、ある事故が元で紺という妖狐の女性に引き取られます。
紺の愛情を一身に受けて成長した真之は……

あらすじは、ざっとこんな感じです。

古いおとぎ話を紐解くと「親を失った子供が人外に育てられて〜亅っていうネタはよくあります。
この物語は、そんなおとぎ話の鉄板ネタを踏襲しつつも、しかし、真之の成長のみに焦点を当てていません。
一見、真之の成長ものに見えるお話ですが、しかし、同時に紺という女性の母親としての物語でもあるのです。


★★★ Excellent!!!

だいぶ遅くて恐縮ですが、第42話にしてようやく、この物語が背負っているものの大きさと、何故、真之が大きな身体の持ち主でなければならないのかに、気がつきました。
見た目が大きいこと以外、彼はまだ、何者でもありません。
ですが必ずや、敵にも味方にも一目置かれる存在へと、成長していくことでしょう。

★★★ Excellent!!!

プロローグから重苦しい少年時代が始まる本作。

辛い少年時代は読んでいて、心が痛くなる。
学校を転入しても腫物扱い。
周囲からは愛を注がれずに生きてきた少年ですが、妖狐(義母)の愛を受け、大人になるに連れて心身ともに逞しく成長する主人公、真之。

そして、彼が大人になってからが本編。

『霊災』という特異な呼称が用いられたり、少年時代の名残を匂わせつつ、世界さえも変わっている。

そんな灰色の世界で、彼は警護という仕事に就くわけだ。

読んでいて、真っ暗な世界で淡い光を放つ花が思い浮かんでしまう。
恐らく、作品のどことなくダークな空気が、そういう印象を与えたのかもしれない。

シリアスが強めで、重苦しい雰囲気はあるが。
ページを捲る手は言うほど重くないので、安心してほしい。

是非、この機会に一度ご覧になって頂きたい。


追記

妖狐×ママンっていいよね!
人外って夢があるよね!

★★★ Excellent!!!

初回から悲惨な目に遭う真之。
それでも彼には徐々に味方が増えていきます。

惜しみない愛を注ぐ建宮紺。
真之と似たような境遇の道内芹那。

やがて成長した彼は重要な役目を担うことに……。

なんと言っても注目するべきは真之の成長ぶりです。
頼もしく、強く、ビッグに成長します。

これからも困難が襲ってくるでしょうが、真之なら大丈夫!

★★★ Excellent!!!


封印が解かれた――。

瞬く間に蔓延り始めた怨霊被害は、後に霊的災害として政府に認定される。

霊災は人々から大切なものを奪う。
主人公、真之も例外ではない状況から命を助けてもらった所から物語は始まっています。

主人公の心理的描写や平穏な日常描写、そして戦闘の際の動きの書き方――まさに心技体が絶妙に組み合わされていました。

書き手のステータスが高い事がわかり、そこからにじみ出る潜在的可能性は、きっとライトノベルの表舞台に結果として表れてくると思います。

★★★ Excellent!!!

うつくしい妖狐に養われることになった主人公、真之。そのきっかけとなった巨大な化け物との対面は、彼の人生において大きな転機となり、不思議な神々とのふれあいに繋がっていきます――。『霊災』や『神柱護衛官』など、魅惑的な世界観がちりばめられた、怨霊と妖怪、そして人間が織りなす現代ファンタジー。これを読めば、義母・紺さんの魅力にメロメロになってしまうこと請け合いです。

★★★ Excellent!!!

読み手に安心感を与えてくれる、プロレベルの安定の文体に、映像が自然と目に浮かぶ描写で、ぐんぐん惹き込まれます。
厳かながら情に溢れる神々と、ちっぽけで驕った人間達との、今後の展開に目が離せません。
美しく魅力的な妖狐の女神様と、哀しい幼少期を彼女のおかげで乗り越え今や立派な大人に成長した主人公の今後も、とても楽しみです。

★★★ Excellent!!!

かつて虐待とも言える、いやそれよりも酷い扱い、貧乏くじとまで呼ばれた少年の止まっていた時は、『怨霊』の復活で再開された。
過去の破壊、紺との出会い、急激な環境変化は、少年にとって新たな道を切り開いた。
多難な道ではあるが、少年はやがて成長し、大人になった。
しかし物語はまだ序盤であり、また最大の謎である『怨霊』の再来もまた、解決されていない。
これからの展開に注目が必要な、そんな小説だ。

★★★ Excellent!!!

心無い大人達によって身も心にも傷を負った少年、真之君。
巨大な怨霊に襲われ絶対絶命の真之君を救ったのは綺麗で強くてかっこいい!素敵な妖狐の紺さん!

紺さんの息子になった真之君。
真之君の義母となった紺さん。

これは、そんな二人の微笑ましくもスリリングな物語。

妖狐の紺さんが格好良過ぎて可愛い過ぎる素敵な逸品、是非一読あれ!