『怨霊』は、止まっていた時を動かした

かつて虐待とも言える、いやそれよりも酷い扱い、貧乏くじとまで呼ばれた少年の止まっていた時は、『怨霊』の復活で再開された。
過去の破壊、紺との出会い、急激な環境変化は、少年にとって新たな道を切り開いた。
多難な道ではあるが、少年はやがて成長し、大人になった。
しかし物語はまだ序盤であり、また最大の謎である『怨霊』の再来もまた、解決されていない。
これからの展開に注目が必要な、そんな小説だ。

その他のおすすめレビュー

紀崎章/流川さんの他のおすすめレビュー16