ＴＳ娘と多能性幹細胞

【あらすじ】
主人公の安藤梓は、十六歳で女子固定化したＴＳ娘。
父の日記に残された一文『「症候群」は「性分化」の逆行と仮定し、胎児原基を「再生」させれば「梓」の「身体」は戻せる』をヒントに、後天性女子固定化症候群の治療方法を発見する。
それは多能性幹細胞を使用して作り出した、始原生殖細胞を移植する方法。
自分以上に臨床試験に最適なＴＳ娘はいないと判断した主人公は、自らの身体で臨床試験に挑む。