「世界樹 短編」を含む小説

また、私は大切な人を守り切れなかった。 そして私の生命もここまで――。 1000年周期で聖樹、世界樹の寿命が尽きる。あと30年程でその寿命が来る。 世界樹の守り人、姉のヘスティ…

ある日、13歳の少年・城那皐（しろな さつき）が目を覚ますと、知らない世界にいた。場所は晴和王国。人々に魔法の力を与える世界樹のある国である。そこでクコと名乗る少女と出会い、アル…

世界樹の浮遊都市ユグドラ・アクアアリス。 境界が開かれて半年、世界を救った英雄は白猫シロと黒猫クロ。 でも彼らは今日も無賃乗車常習犯。 虹色の瞳をした50cmの守護者ゴレちゃん…

吸血種と呼ばれる、強大な力を持つ人外の存在と人間種が様々な形で共存・対立している世界。この星の大地にはかつて、種と彗星の調和の果てに役目を終え、眠りについた小さな神々がいる。山に…

海辺の喫茶店『枝』には、今日も変わらずコーヒーの香りが漂う。 世界が終わりゆく中で、変わらず淹れられる一杯。 それだけの、小さな物語。

　三百年を生きたエルフの魔術師リセリアは、感情を知らなかった。 　永遠の時を持つ彼女にとって、一日は無数にある日々のひとつ。人間は観察対象でしかなく、愛も、涙も、遠い概念だった…

後世、ウィンチェスター王国にて、救世の王・魔術の王と誉れ高い、アステリア・ユグドラシル・ウィンチェスター。そして聖女として世界樹に愛された王妃、サクラ・サカキバラ・ウィンチェスタ…

「お前はクビだ」 王立錬金研究所で働く錬金術師カトリーナは、ある日突然、濡れ衣を着せられて職を追われた。 理由はは“世界樹の葉”の横領。 カトリーナの話なんて聞く耳持たない。 …

貴方が行きたいのは謎多き空中都市？ それとも娯楽にあふれた地上のスラム街がお好みかな？ 街のはるか上空にある浮遊島にだって…… アタシのドラゴンタクシーなら、ひとっ飛び。 ここい…

遠い古、地球上に存在していた様々な『エルフ』種族達も、今や絶滅危惧種。流浪の末に日本へ辿り着いた、最後の生き残り、年老いたハイエルフの話を聞いてみましょう。 ノベルアッププラス…

私は突如広場で目が覚めた。 何も分からない、何も覚えていない……そんな中目の前に見えるのは大きな樹。 とても綺麗で大きな樹である。 そんな中、私は私自身の真実を知り新たな思いを持…

聖女としての務めを終え、１４歳になった私、榊原櫻は元の世界に帰る。 この世界にはこの世界の事情がある。彼には彼の未来がある。 私は自分の感情を諦めて、元の世界に帰ることを決意した…

死海、イスラエル（およびヨルダン川西岸）とヨルダン国境の塩湖。 そこを訪れたのは、日本の桜の精と。異界の妖精だった。 澄んだ塩湖の底で蠢く思念に引っ張られそうになりながら。 も…

　ダクラクランドの中心には、天を突くようにそびえ立つ巨大な世界樹迷宮が存在する。 　このダクラクランドには、富と力を求める冒険者(プレイヤー)たちが集まってくる。彼らは一攫千金…

常春の国デーブニート王国。 人々はのんびりとスローライフを営んでいた。 しかし二年前から世界樹の力が無くなり、森は臭気にまみれ世界が崩壊しようとしていた。 その危機を救うべく勇…

（過去の短編「捨て子のロック」のシリーズ作です） 　東西南北にある世界樹。その精霊である女神の四人。 　西のカグヤ、北のレオナイ、南のテオルカ―― 　東の世界樹へ集まった女神た…

　プラントピア全土を震撼させた事件から半年。新たに開発した移動手段、車に乗って、ハル達は海岸沿いにある世界樹の下に向かっていた。不安定な世界樹の様子を見に行くついで、海で遊ぶのを…

『六星が願いをかなえる世界樹』という恋愛シミュレーションゲームの悪役令嬢にTS転生した主人公 どうにか死刑ルートを回避しようと、原作にはないサブゲームの領地経営ルートにのろうとす…

仕事の都合で訪問すること約一年。森宮和音は担当する新進気鋭の作家鎌口可的が最初から苦手だった。いや、この一年で輪をかけて苦手になったと言って良い。だからこそ、今回の仕事が終わった…

　最弱と言われても認めない。 　だって強い弱いは他人の主観で決まる。 　僕を弱いと言う人がいれば強いと言う人もいる、認めない…… 「だったらはっきりと、女神様に決めてもらったらど…