「どこへ？」を含む小説

縁もゆかりもない所にも抱く物なんですか―― これは、私が今の趣味と出会い、変わっていく話。 そして、謎の「帰りたい」というどこからともなくわいてきた願望と戦う、という話。 …

　国際ロマンス詐欺師ドログバは今日もインターネットでカモを探していた。運良く引っかかったカモは今までと違い、どこか変わった女性であった。この女性との出会いが後のドログバの運命を大…

四十年前、高山芳久は恋人の久美子とのデートの約束時間に遅刻した。 芳久は十分遅れて到着したが、久美子は約束の場所にはいなかった。焦った芳久は、界隈を探しまわった。 映画を観る約束…

スマホのおかげで人々は視野が広がったかのように感じることができる。世界中の情報をいつでもどこでも、誰もが得られるようになった。 一話完結です。 私の過去作「類は友を呼ぶ」で触れ…

自分のことだけ考えて欲しい。 どこにも行かないで欲しい。 貴女だけでいい。 けど、「幸せになって、でもちょっとだけ記憶に私を刻み込んで」 これは恋じゃない。 この感情に名前をつけ…

どこかの宇宙の日常。 誰もが自由で、誰もが縛られた宙の中、ただゆったりと過ぎる日常を壊すように騒々しく宙を駆ける。 ちょっとした短編。6年くらい眠ってたのをアップデートしました。

国家、宗教、人種、そうした特定のルーツを持たない武装組織が現れ、世界各国が戦場となった。 それは日本でも同じだ。 陸、海、空、宇宙、敵はどこから来るかはわからない。 法改正や…

腐っても鯛ならぬ、老いてもナース。 元看護師の母は、コロナ禍に入院、施設への入所、そして天国へ。そんな母との想い出には看護師魂が炸裂！ ※極力配慮はしていますが、エピソード上、…

航とカゲの奇妙で賑やかな日常がここに！ 影を喰らうふてぶてしい黒猫（？）カゲと、影を抱えた平凡な男・航が繰り広げる笑いと皮肉満載の一話完結ショートストーリー。 影喰いという謎の…

毎日の昼休み、教室の端の席で本の世界に没頭していた僕。誰とも言葉を交わすことなく、静かに時間を過ごしていた。 ある日、突然君が話しかけてきた。『いつも本読んでるじゃん。面白い本読…

付き合って一年目の、恋人との時間が幸せな女性が主人公。 恋人が大好きな女性は、今日も、待ち合わせに早めに着いて待っています。 今日の待ち合わせは、半個室のお高めのお寿司屋さん。 …

異世界を救い、元の世界に返ってきた渉（しょう）。 愛する妻と娘との団欒を楽しむはずだったが、唐突に聞き覚えのある男から呼びかけられる。 渉が帰るべき場所は、どこなのか。 ※もしか…

とある北欧の町、リガ・ダナウ。そこに一人の美しい女性、アイネスがひっそりと暮らしています。 実は彼女はその道では知らない人のいない有名なエージェントでした。 そんな彼女にあるタ…

昔は楽しかった。 大好きな友達に囲われて、毎日陽が暮れるまで遊んで。 でもそんな青春は、どこかへ行ってしまった。 だけど諦めたくない。 まだ一緒にいたい。 そうしたら、隣に…

陰鬱とした街の貧しい家に生まれたアルビノの少年マキューシオは、家族からも街の人々からも忌み嫌われて生きていた。 暗い毎日を送っていたある日、街にサーカスがやってくる。 サーカスを…

都心の片隅にある小さな喫茶店「再（さい）」。外観はごく普通の喫茶店だが、その内装にはどこか懐かしさと静けさが漂い、来る者を癒す不思議な魅力がある。いつしか奇妙な噂が立つようになっ…

気になったこととか、今日あったこととか、記録しておきたいこと。一貫性などない。どこからでも読めます。

安っぽいお酒で酔っ払った帰り道によくこんなことを思う。あんなに好きだったものも人も、どうして好きだったのか忘れてしまって、でも、あんなに好きだったことはちゃんと覚えている。そして…

アリス・リヴィエールは銀河統合議会への叛逆の罪で、棺桶ほどの小さな1人用ポッドで母星へ送還されることとなった。 コールドスリープを繰り返しながら、永い時を経て彼女はどこへ辿り着く…

奴隷少女であるパリュウは暴漢に襲われたところを『花の魔術師』と名乗る旅人マーリンに命を救われ、彼に魔術を教わりながら世界を旅することになる。 「……ま、ボクって花の魔術しか使え…