「見たくない 短編」を含む小説

　彼が指揮する祝福された軍勢は狂暴な魔物の群れを打ち倒し、彼が放つ神聖呪文は邪悪を打ち砕く。彼の知略の前では敵将は白痴となり、彼の直観は地下深く隠された世界の秘密を暴きだす。魔術…

田舎に住む小学生の僕は、開けてはいけないと言われた祠を開けてしまう。 そこに現れたのは、何だか見たことがあるようなないような、ふしぎな神様だった。 何者でもないこの神様を、一体何…

　空き教室。 　滅多に人がこない場所は、隠れてゲームをするのにちょうどいい……しかし、誰もこないということは、誰にも見られたくないことをしようとする生徒にとっては、すぐに思いつく…

とある理髪店の前にて。 「これがサインポールという名前だと知ったその日から、わたしの頭脳もまた、回り出したのです」 と、おさげ髪の少女は町中で直立したまま、友人の少女へ、告げ、そ…

　川で洗濯中、大きな桃が流れてくるのを見た『彼女』は、桃を追いかけ、飛びつき、桃を確保したが……、しかし陸に上がれなくなった。 　そのまま流され、気づけば彼女は、鬼ヶ島ではない無…

少女は高校卒業後の進路を決められず、夏休みを惰性で過ごしていた。 そんなある日、写真を撮る者が見る世界の形を捉える『ココロフィルム』という現像サービスの話を聞き、気分転換がてら体…

望んだ夢を見られる装置にまつわる、依存と自立の物語です。

　最近、堂林くんの様子がちょっと変だ。 　授業中いつもぼんやりとした顔をうかべている。 　休み時間に他の男子と話しててもなんだか心ここに在らずといった感じ。 　なんでだろうとわた…

集団下校中の生徒が突然姿を消す事件が発生した 警察の捜索でも見つからず、話に上がるのは 「似たような服装の子供を見た」 という噂話だけ。 そして一年が経ち、また集団下校の日がやっ…

医療関係で働く皆様へ感謝をこめて。どんなに忙しい現場であっても志を忘れないで。あきらめないで。そして心に余裕を持てます様に。

塚本晋也監督の映画『鉄男』を見て感動した人が、世界を鉄の藻屑にかえてやると思うも、自身は会社を休職中で、全然それじゃ鉄の藻屑にできないじゃん！って悩む話です。

しがない私立探偵がすべてを忘れてパンダを見に行く話です。

心霊ビデオってあるじゃないですか。ちゃんと見たことなくても夏の怖いテレビ番組で流れる映像とか、あと『ほんのろ』とか、あ、『ほんのろ』って『ほんとにあった！呪いのビデオ』の略のこと…

悪魔と契約をしていく男の物語です。契約のルールについての構想を形にしたかったので書くことにしました。細かな時代背景、その他設定はかなり乏しいと思います。ですので作品としての深みは…

「ボクは魔法が使えるんだ」 屋上で泣いていた僕にそんな素っ頓狂なことを言ったのは、この高校では浮くくらい成績優秀、鋭い目つき、いつも遠巻きに見られている彼だった。それをきっかけに…

暑い夏の日。 野球中継を見ながら、“俺”は数年前の試合を思い出していた。 　　　　　 【三題噺 #21】「記憶」「スイカ」「旗」に寄せて書きました。

「友達が欲しい」と、短冊に書いた玲央。その帰り道、目の前に突然、毛むくじゃらの不気味な物体が現れた。そいつは「友達になってやるよ」と言い、後をついてくる。家にまで居座り、学校にも…

私が体験した、とある神社の話。 上京してから暫く経った蒸し暑い日。自販機で飲み物を買おうとすると、その視界の端に神社の鳥居を見つけた。 その神社までの風景を気に入った私は、毎日一…

ユリア―ナは約3カ月ぶりに会うことになるエドワードに緊張していた。 幼いころから仲が良かったが、ここ3カ月は全く音沙汰がなくなっていた。 学園ではよくない噂も流れているがそれでも…

高校2年生の石川秋成は中3から付き合っている彼女の森紫音とキスをしたいが 紫音はキス以外の事はしてくれるのに、キスだけはどうしてもしない。 キス以外の事も十分嬉しいけど、秋成とし…