僕の彼女はキスをしない
しいず
僕の彼女はキスをしない
僕には2年以上付き合っているの同級生の彼女がいる。
彼女の名前は森 紫音。
出会ったのは中2の時で、正式に彼女になったのは中3の春。
告白くしたのは紫音の方からだった。
僕は陽キャラではないが、陰キャラとも言い切れないけど
どちらか言うと陰キャラにはなるとは思う。
ただ、普通に陽キャラの友人がいるし、話も性格もあっている。
女の子とも普通に話しをするし、紫音とも普通に会話をしていた。
出会った当時の詩音はショートカットにしてはやや長いぐらい。
眼はやや大きめの丸目と言った感じであったが、今は紙も伸びて
少し大人ぽくなり、丸い大きな目も少し小さくなりやや切れ長になってきた。
目鼻のバランスもいいけど、まだ少し目が丸いので
美人というよりはかわいいという方が紫音にはあっている。
紫音は可愛い割に、男子がしそうな話が好き。
男子がするバカなエッチな話にも乗ってくる。
だから、男子の受けはいいけれど、恋愛対象となるかはまた別。
紫音はクラスの男子の美少女ランキングは毎回3位と1票差の4位。
3位は毎回入れ替わるけど、1,2,4位は不動だった。
1位と2位の子はクラスどころが学年1位と2位になれるぐらいのレベルなので
これに関しては男子どころか、女子も納得できる…と紫音が言っていた。
ただ、紫音はどちらかというと、男子目線に近いので仲のいい女子3人に
聞いてみたけど、やはり1位と2位は納得していた。
紫音はやや背が高く、胸も大きい方。
中二の頃の僕は身長が155㎝と低く、高校に入って何とか160㎝になったけど
紫音は162㎝で僕より少し背が高い。
綺麗な光沢がある髪なので、もっと伸ばしたら大人ぽくなりそうだけど
髪は中2の頃よりは伸ばしたけど、あまり長いのは好きではないから肩にかかるぐらい。
でも、浴衣を着て髪を結ったら、絶対色っぽいと思う。
実際に、お祭に髪を結って浴衣を着てきた時は可愛いというよりも色っぽかった。
なので、もっと髪を伸ばして欲しいなけど、今より長い髪は本人が
好みじゃないから仕方がない。
あと、そろそろキスをしてもいい頃だと思うが、高2になった現在もまだキスをしていない。
「紫音、そろそろキスしようか」
僕は学校帰りに紫音にキスをねだる。
紫音の唇はどちらかというと、薄目であるがそれでも艶があり柔らかそうだ。
中3の春から付き合っていて、今は高2の夏でもうすぐ夏休み。
お互い先に進みたい…いや、キスの先へはある意味進んでいると言ってもいい。
それなのに、キスはまだしてない。
一応、言っておくけどお互いの身体は清いままで一線は超ええない。
ただ、この夏一線をお互い超えてもいい雰囲気はあるが、それでもキスはまだ。
というか、一線を越える時にキスをしたいと言うか、映画でもドラマでも漫画でも
キスをしてから一線を越えるものだと思っているというか、それが自然な流れと思っている。
でも、キスはまだ。何度ねだっても、キスはまだなのである。
そして、今日もキスをねだったが答えはもちろん
「秋くん、キスはだめなんだ。おっぱいならまた見せてあげるよ」
っと言われて今日も断られた。
普通はおっぱいを見せるよりも、キスの方が先じゃないの?
むしろ、おっぱいは見せすぎて慣れてきて10代の性欲でさえもブレーキがかかるぐらい。
いや、嘘です、ブレーキはかからない。でも、ありがたみは減る。
仲のいい男子たちには
「世の中の男子はおっぱいは見たくても見れないなのに、何贅沢言ってやがる、爆発しろ!」
っと言われるが、気持ちは十分にわかる。
でも、美味しい物も毎日では飽きるの一緒で見過ぎるのも良くない。
もちろん、毎日おっぱいは見てないけど、高2男子としてはかなり高い頻度で
生のおっぱいを見ている事は認める。
けど、僕としてはおっぱいよりはも薄くて艶がある紫音の唇というか
ファーストキスを奪いたい…ってもしかして、ファーストキスは既に奪われてる?
もしかして、それを気にしてキスをしたくないのかな…。
「もしかして、紫音はもうファーストキスをしたからそれを気にしてる?」
僕が聞くと
「ファーストキスはもうしたの確かだよ。でも、それは気にしてる訳じゃないんだ」
「それじゃなんでダメなんだ?」
「んー、説明しても信じるかわからないからなー」
「信じるかどうかは話をきいてみないとわからないから」
「そうだね。あまり他の人には聞かれたくないから、うちでしようか」
「わかった」
紫音の家は両親共働きで帰りも遅く、お姉さんは大学生で自宅から通ってはいるけど
夜はバイトなので、紫音とはほぼ毎回2人きり。
なので、それなりの事をすでにしているけど、キスはまだ。
ラブコメのお約束で、いい雰囲気になったら邪魔が入るとかじゃないし
完全にそんな雰囲気になったけど、キスを通りこしておっぱいや下着は見せてくれる。
高2男子としたら、手を合わせて拝みたくなるぐらいいい彼女だけど
僕はキスをしてから、この域に行きたかったんだ。
だから、今日こそ紫音と絶対にキスする!
僕が意気込むが、紫音もそれはわかっているから、応えれなくてなくて悪いと言う顔をしている。
「秋くん、ごめんね。わたしだって本当はキスをしたけど…男の子とキスができないんだ」
「女の子とはした事あるの?」
「はっきりいうけど、何度かあるよ。一応言っておくけど、恋愛対象は男の子だからね?」
「それはわかってるから大丈夫。そうじゃなかったら、おっぱい見せたりしないからね」
「あたしだって、おっぱい見せるのはそれなりに恥ずかしかったからね」
「過去形なのは、今は違うって事?」
「今のまったく恥ずかしくない訳じゃないけど、見せすぎて平気になったかな」
紫音も見せすぎて、僕におっぱいを見せるのが平気になっているんだな。
「それなのに、キスはなんでダメなんだ?」
「それは今から話すよ」
紫音がなぜキスが駄目かというと、キスをするとその男子の人格になるからだそうだ。
しかも、2週間以内の記憶も知る事が出来るそうだけど、嘘をつくにももっと
ましな嘘にしてくれないかな。
「いくら紫音でも、そんな嘘を信じるれないよ」
「それじゃ、実際に試してみる?」
「え、いいの?」
「だって、実際にしないと信じてもらえないでしょ。それに、秋くんとしては
あたしとキス出来るから、悪い話じゃないでしょ?」
「そうだけど、それが本当だとしても元に戻るにはどうしらいいんだ?」
「それはまたキスをするだけでいいよ」
「つまり、2回連続して紫音とキスが出来るって事?」
「そういことだから、いいよね?」
「もちろん、喜んで!」
2年近く我慢していた紫音とのキスが出来るのだから、僕には損はない。
「それじゃ…するね…」
紫音の顔が目の前に来て、息づかいもはっきりわかる。
息づかいからして、紫音も本当はキスをしたかったとわかる。
徐々に紫音の唇が近づいてきて、ついに僕の唇に触れのであった。
紫音の唇が触れてついにキスがでいたが、それと同時に何かが紫音へ
吸われている感覚がしたが気持ち悪い訳でないので気にしなかったが
吸われていると言っても、物理的にではないけどそれ以外の表現が出来ない。
「僕とのキスどうだった?」
キスをし終わると、いつも「あたし」ではなく「僕」になっていて
話し方もいつもよりも声が低めで、男ぽい口調であった。
「紫音、どうしたんだ?」
「体は紫音だけけど、今は石川秋成だ」
紫音は僕の名前を名乗るが、きっと僕をからかっているのだろう。
「からかうのはやめてくれないか、いくら紫音でも怒るよ?
出会ってから4年経ってるから、僕のマネぐらい出来るだろうし」
「そうだね。だったら、ここ2週間の紫音が知らない事を僕が話したら信じるかな」
「それならなら信じる」
「わかった。紫音が知らない事はいろいろあるけど…机の一番下の引き出しに
秘蔵の巨乳グラビアと男の娘の漫画2冊がある。あと、百合物も1冊あるかな」
「な、なぜそれがわかる…」
「だって、僕は僕なんだからわかるよ。それに、百合物は5日前の21時30分ごろにネットで買ってる事もね」
た、確かにその時間帯にネットでぽちったけど、演技で時間までわかるはずがない。
紫音は僕が他の女の子と話しても、怒る事も嫉妬もしていないし
エッチな本を読んでも怒るどころか、一緒に読むぐらい。
僕のスマホやパソコンは勝手に見る事はしないし、自分のスマホを勝手に
見ること自体も許せなく、僕が勝手に見たら別れると言うぐらい。
だから、紫音が盗聴やデーターを盗み取るアプリを入れる事はない。
そんな紫音が僕が買い物をした時間帯を知っている事は…信じてもいいと思う。
「男の娘本を読むのはいいけど、あれをするのは流石の紫音もちょっと引くと思うよ。
しかも昨日の夜に」
「わーわーわー」
僕は思わず声が出たが、これは間違いない、紫音が言っていた事は本当だった。
「頼む、これ以上はやめてくれ。たとえ性格が僕でも、紫音の身体で言われるのはきついって」
「大丈夫、紫音も男の娘は好きだから…ってこの事は僕には言ってなかったね。
言ってなかったといえば、実は感覚も共有している」
そういて胸を触ると、手には胸の感覚と弾力、胸には手が降れらた感覚と
自分にはないおっぱいの感覚がした。
「え、なんだこれ。おっぱいがないのにおっぱいを触れる感覚がした」
「すごいだろ?ただ、感覚が共有できるのは紫音の手が届く範囲にいる時だけだけど」
「つまり、紫音の感じ方を僕も感じられる事?」
「そういうこと。つまり、男の身体のまま女の感覚を知る事ができる」
「え、何それ、エロ漫画みたい」
「メス落ち願望は…流石にまだないか」
まだっていうと、これからその願望がうまれそうじゃないか。
男の娘物を見ている事を知られている事は、TS物を見てる事も知られている。
実際に読んだのは3日前でここ、2週間あった事を知られてしまた…
って事はあの事も知られたのか。
「えーと、もしかしてあの事も知られたのかな?」
「あの事…ああ、紫音の好きな所をポエムにしたやつか。
これは…流石に口にださないが、紫音に戻っても僕の時にした事や
共有した記憶は残るけどね」
「えーと、つまりこっそりやって事を紫音さんに知られるたのですか?」
「もちろんだ。大丈夫、紫音は気にしないから。今は僕だけど、紫音でもあるからね。
だから、僕が知らない紫音の事を教えてあげるよ」
紫音が耳元で僕が知らない紫音の事を教えてもらったが…僕は顔が真っ赤になった。
「僕だからわかるけど、意外とストレートな事には弱いからな。
自分で言ってて、こっちも顔が赤くなるよ」
身体は紫音であるが、僕と同じ恥ずかしかたをする。
もし、僕がTSしたらこんな感じなのかとも思ったら
「僕がTSしたらこんな感じなのか」
紫音もやはり同じ事を思った。
あと、今耳元で話した事は...僕の名誉のために言わないが
そろそろ戻ってもらわないと2人きりとはいえ、黒歴史を紫音から言われそうだ。
「信じたから、そろそろ紫音に戻ってくれ」
「そうだね。そういえば、トイレに行きたくなった」
「頼む、トイレに行くのは紫音に戻ってからにしてくれ」
「大丈夫、部屋とトイレなら感覚を共有しないから」
「それでも、何か大切な物を失いそうだから頼む」
「わかったよ。でも、僕としては僕とキスする感じで変なんだけどな」
「そうえば、感覚を共有するって事は、キスの感覚も共有するするって事?
「もちろんそうだが、元に戻る為だから仕方がない。
ただ、紫音がキスをした時の感覚を知る事ができるぞ」
「そう、そうだな…」
またキスをしないと紫音に戻れないし、トイレにも行きたいだろうから
キスをするしかないが、紫音がキスでどう感じるかも知る事が出来る。
紫音も自分の恥ずかしい部分が僕に知られることなるのか。
そう考えると、恥ずかしいのは僕だけではないって事かな?
「正直、僕同士でキスするは変だけど、僕は紫音だから気にしないよ」
精神的に僕でるが、身体は紫音なので僕同士ではないけれど
精神的には僕同士なので、なんか複雑であるが元に戻るためだからキスをする。
「では、またするよ」
人格は僕でも身体は紫音なので、今日1日だけで2度キスをするはうれしいけど
2回目のキスは最初の紫音の唇の感覚でなかったが、これが僕の唇なのか。
自分の唇の感覚を知るのは複雑であるが、紫音の感覚も共有しているので
気持ち悪いどころかキスが出来て嬉しい感覚が流れ込んできた。
なんだろう、キスで頭がぼーっとするが、紫音はキスでこんなに感じてるんだ。
こん何感じるんだったら、もっとキスしたいのと思ったが紫音の唇が離れた。
「秋くん、わかってくれた?」
紫音が何時もの口調に戻ったが、紫音がキスをしない理由はわかった。
「ああ、わかったよ。自分の黒歴史まで知られたし…」
「別に気にしないって。あたしも秋くんとのキスの感覚知られたし…」
「紫音があんなに感じてる事も僕も知れたよ」
「お互い、色々知られちゃったね」
「そうだな」
「もっとキスしたいけど、色々面倒だからキスは出来ないんだ」
紫音はすまなそうにするが、僕は別に構わない。
今日だけでも2度もキスができたし、それに
「紫音の身体の感覚が知れたのはうれしいよ。将来、役に立つよ」
「バカ…」
紫音は恥ずかしがるが、ちょっと嬉しそうでもある。
しかし、紫音にこんな秘密があったとは知らなかった。
だが僕はこの秘密を知っても、やっぱり紫音とキスをしたいとは思った。
だって、紫音がキスでこんなに気持ちよくなってるんだから、僕も一緒に感じていたい…。
そう、僕は紫音のキスの感覚にはまってしまいもっと紫音とキスをしたくなったのだ。
このして、キスをしたい僕とキスをしたくない紫音の駆け引きが
まずます激しくなるないくの事のであった。
僕の彼女はキスをしない しいず @shiizuu
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