「和風もの」を含む小説

成功ゼロ、評価ゼロ、才能ゼロ。あだ名は“ゼロ音子”。 それでも御饌音子（みけねこ）は陰陽寮で踏ん張っていた。術は水晶が媒介。落とせば終わり、割れれば泣く。――なのに召喚実習は今日…

滅びし血を護るため、左大臣・実房（さねふさ）は、愛しき娘たちを次々と政の駒として輿入れさせた。 そして、白銀香殿（はくぎんこうでん）――香と筆の雅を湛えたその場に、一人の宮を匿い…

封じ師の「常葉(ときわ)」は、大妖怪を体内に封じる役目を先代から引き継ぎ、後継者を探す旅をしていた。その途中で妖怪の婿を探している少女「保見(ほみ)」の存在を知り会いに行く。強大…

【和風伝奇×百合】おひとよしの尼僧・六花（りっか）は、過去の記憶を失っている。 ある日、村人を怪異から守ろうとした彼女の前に現れたのは、「あの世」を統べる女閻魔・皐月（さつき）だ…

巴市の日々（商業書籍版タイトル「陰陽師と天狗眼」）シリーズの番外掌・短編などを収録予定。 １stシーズンはコチラ⇒https://kakuyomu.jp/works/117735…

魔術を操る皇族と華族が支配する、和洋の文化が交わる帝国。焦げつく夏の日、剣に生きる華族の令嬢・黒宮火花は、祖国を失った王子・紫苑玲と出会う。 視線が絡むたび、苛立ちが募る二人。…

　神隠し――日本の伝承や民間信仰に語られる現象。多くは人のいない山中で起こり、前触れもなく立ち入った人が消える。それは古くは山の神、川の神による拐かし、妖怪による悪戯と考えられて…

黒川ツバメは、空想癖のある女子中学生。ある雨の日、町で一番大きな河に落ちたツバメは、川底で巨大な白い龍と出会う。 カンダチと名乗った白い龍が、ツバメに言うことは「俺の大事な玉が…

時は徳川幕府が開かれたる泰平の世。 長きにわたる戦を終え静謐を迎えし日ノ本に、鬼の陰が忍び寄り…… 刀を握りし剣士達は何を救い、護れるのか。 人と妖の戦いが幕を開ける——　　©️…

——櫻月国。 国の興りの初めから、人は神々と契約を結び、その庇護の下で祈りを捧げてきた。 しかし、気紛れな神の寵は祝福を授けるのと同じ手で災厄をもたらす。 近代化の波にのまれ、櫻…

　出雲桃太は、異界の怪物と戦う為の〝鬼の力〟に馴染めず、劣等生のレッテルを貼られて勇者ＰＴを追放された。「〝鬼の力〟がないキミだからこそ持つ、特別な才能があるはずだ」 　軍事大…

【幽世の夢の果てで】と名付けられた、一つのゲームが有った。 ジャンルは和風伝奇恋愛系ハック＆スラッシュ。 ただ、実際のプレイヤーからはこうも言われていた。　『鬱ゲー』と。 そん…

世は「明冶（めいや）」時代となった。御維新で各地が日々変化している。その日の本の社会では１２歳で異能を授かることがあった。特に武士の家系の子どもが授かる戦闘系は圧倒的。戦闘系の異…

　この世界では１２歳でスキルを授かることがある。特に貴族の子どもが授かる戦闘系は圧倒的。戦闘系スキルのない人間は絶対にスキル持ちに勝てない。主人公は「針治療師」という超ウルトラレ…

旅籠の主人の娘として暮らしていた椿は、生まれつき盲目ながらも両親の愛情を一身に受け幸せに暮らしていた。 しかし、十歳の時に両親が逝去。後に後見人となった叔母夫婦に旅籠を乗っ取られ…

死は終わりではない。 魂は冥府行政庁へと流れ込み、十王の法廷で段階的に裁かれる。 事実、言葉、無自覚の加害、欲望、人生の意味―― 魂は十度の審理を経て、ようやく行き先を決められ…

裏公務員の神様事件簿の続編です。 天津神と国津神が手を取り合った出雲神議から300年。 裏公務員から神となった人々が暮らす穏やかな日々。 そんな中、神々の子孫が小さな事件を杉…

二年前、魔法研究所を襲った大火災を鎮めた、若き魔導士・利他ユウナ。 明治時代、魔法と人間が共に生きる世界で、相棒である白猫・ソラと共に、港町を訪れた彼は、倉庫街で倒れている少女…

天使の皆様がた、ようこそいらっしゃいました。 皆様にご覧いただきますのは人間と狐族による一世一代の大舞台でございます。 私はまだ、この物語に名を連ねることさえ許されていません。…

カクヨム恋愛小説大賞【ナツガタリ'25】（和風ファンタジー×契約結婚）応募作 風雲急を告げる二峰城の城主の娘である駒姫は、なぜか城下のお社暮らし。 夏でも冷たい滝に打たれる行を…