「にゃ言葉」を含む小説

　満月を待って夜の闇がじわじわと地を這ってくる。　真向かいから噴出した風は小さな花を揺らしその花びらをもぎ取ると空高く舞い上がった。 　満月の光はただ闇を照らしている。　夜露に濡…

【＃シロクマ文芸部】は、noteで毎週開催されている【小牧幸助｜シロクマ文芸部】さん主催の【部活】です。 ※毎週木曜日にお題となる、書き出しの指定ワードが発表され、日曜日の21時…

今は連絡していない友達。 ネットだけの友達。 今、会える友達。 遊ぶこと。 これまでの仕事。 今の仕事。 働くこと。 好きなこと。 嫌いなこと。 ひとりで思ったことを。

恋未満。 片思い。 両想い。 別れ。 結婚。 ひとりで思ったことを。

念願の刑事部に異動になった真壁瞳子が配属されたのは、猟奇事件を扱う通称＝捜査五課だった。 そこで瞳子が出会ったのは、発達障害を持つ刑事、嶋孝志郎だった。 人と違う嶋の反応や言葉に…

街中でインタビューをしていた人が聞いた、今を生きる苦しみと、それに対してかけてあげる優しく言葉、誰かを救うことは出来なくとも、その重荷が少しでも軽くなれば、きっとその人は楽に生き…

　物理学者アカネの前に現れた、父の残した謎めいた研究ノート。 「人の心って、どこにあるんだろうね」—— それは父の最期の言葉だった。 　量子意識キャプチャー。その装置が捉えた…

　俺は世界が傾いていると思う。 　皆にいくら言っても、俺の言葉を聞かない。 　だけど、絶対に傾いていると思うんだ。 　ふと思いついた話です。 　続きません。 　とて…

　静かな春の朝、音羽女学園の橘透子は、背中から生えた白い羽毛を発見する。不思議な運命に戸惑う透子を支えたのは、親友の月城渚だった。 「私がついているから、大丈夫」 　優しく囁く渚…

雑踏のひしめく人々のにぎやかな会話。豪華な衣服に身を包んだ貴婦人の冷たい囁き声。孤独な浮浪者の奏でるギターの音色。商店を営む老人の愚弄する言葉。 それらの雑音を掻き消すように、リ…

大陸ひとつを統一していたエルミタージュ王国。その栄華は永遠に続くかと思われた。 ある時、小さな内乱をきっかけに王国は一気に傾き、ついに滅亡の時を迎えてしまう。 国王と王妃は一人娘…

ソーシャルネットワーキングサービス、空気を読みつつ言葉を紡ぐ。 （「部屋の中に蚊が入った」という話をいくつかの形で表してみます。筋は大体同じです。お好きな形をどうぞ。）

「愛してる」 そう伝えたのは嘘ではない。心からの言葉と思いだ。 ただそれを伝えてはいけない女性に伝えた事が過ちのきっかけであろう。 太陽神であるソレイユが愛したのは異母妹であ…

突如として迫られる選択……その内容は人生をリセットしてやり直すかどうかだった。 その言葉の意味を考えていく中で、気付く可能性と自分自身のあり方。 今の自分が見せる姿の真実を知る為…

リトは宝石だ。 流されるまま人間を補佐するだけ。 そんな人生のはずだった。 だが今は人形の姿を得冒険者となっている。 そんな彼は一時期回復魔法を使えなかった時期があるそう。 リ…

ある冬の日、何かの拍子に心の声が聞こえるようになったコトハ。 落とし物を拾ったおかげで、白人の男子学生と少しずつ仲良くなっていくのだが――。 言葉を話すのが苦手な少女が一歩踏…

繁華街の煌びやな夜。硝子の欠片の様な 雪が舞う。北の街のホストクラブの バックルームで。『その人』は、いつも 独り窓際の壁に凭れていた。「吹雪の 日には窓を開けるなよ。」その言葉…

かの国、大夜王朝は呪われた国であった。建国主の皇帝は内外問わず自分に与する者はすべてためらいなく殺したため、皇陵の地はおびただしい血と数多の白骨の上に築かれ、地の龍気は穢れた。 …

写生、みたいな、目で見たものをそのまま言葉に、なんてことはしない方針。全部フィクション、というのが信条なんだ。 なので僕は娼婦と古都を脱出、は全くしてないよ。