「カクヨム甲子園創作合宿」を含む小説

あなたは約束をしたことがありますか？もし、昔の約束を思い出したら、あなたはどうしますか？ これは、約束を思い出した2人の話——

約束を破っても何も罰がある訳が無いと思っている方もいるかもしれません。 そんな訳ないんです、私たちは相手に許されているだけなんです。 その優しさは永遠じゃないですよ。

吹奏楽部の合奏が響く、夏の校舎に座り込んで話す二人。 「『約束』って聞こえだけはいいよね」だなんて零す彼の瞳には、私の姿はなかった。暑さのなかにヒビを入れた冷たさで思い出す記憶と…

春の風がそっと頬を撫でる季節。 母との別れを経て、青年は一つの約束を胸に歩き始める。 それは、いつかまた笑えるように――。 過去と未来をつなぐ、静かな物語。

ウラジオストク郊外に佇むロシアンマフィアの事務所。入り口に堂々と停車した車から降りてきたのは、コートの中に銃をたんまり仕込んだ元警察官。その日、そこで派手な銃撃事件が発生した。そ…

小学五年生のあおいは少し幼いお揃い大好きな結花ちゃんと大人びた深月ちゃんと三人で過ごしている。そんなある日、深月ちゃんがお揃いのストラップを外していることが結花ちゃんにばれてしま…

悪い大人は、 最高ショート14位

そのベンチは、いつもぽつんと空いていた。 図書室の裏手、朽ちかけた温室の脇。午後の陽射しが背もたれを焼く古い長椅子。 なぜか毎日のようにそこに通っていた。誰かと交わした、言葉にし…

　廣野剛は、「最恐お化け屋敷ベストテン」の常連であるお化け屋敷のゾンビ役をしていた。 　今日もいつも通り人を怯えさせていると、自分を全く怖がらない一人の少女がいた……。 【カク…

紙で結ばれたものの意味。それを問う

あらすじ。 ◆ ▶企画名∶😻非公式😻大人のためのカクヨム甲子園2024 ～創作合宿テーマ参加で全員優勝！〜 ▶企画内容∶現在、行われている「カクヨム甲子園創作合宿」に出されている…

厚木奏多にはイマジナリーフレンドがいる。プラチナブロンドの髪、淡青色の瞳。 ファーレ、と奏多が呼ぶ少女は、奏多の夢の中で、奏多と気兼ねなく遊び、何気ない話をしていた。 そんな…

俺のクラスには、”発明家”がいた。 いつも奇抜な発想を出し、面白いものを作ってくる少女――人呼んで「発明家ちゃん」は、クラスの皆から親しまれていた。 ある日俺は学校の屋上で、…

カクヨム甲子園創作合宿　第3回テーマ「発明」

こちらの商品は粉ミルクを適温に調整するためのものです。 熱いミルクを入れると、機械が自動的にミルク適温まで冷まし、その温度を保ちます。 危険ですので、お子様の手の届かない場所に保…

世界中で尊敬された発明家の死から1か月、彼の息子が驚くべきことを口にした。 「父は死の直前、一人で何かを発明していた。私にはそれが何なのか分からないが、どうやら完成していないらし…

本来の神様と本当の神様ととある人の子の物語。 ＊＊＊ カクヨム甲子園創作合宿　第3回テーマ「発明」で書きました。なぜかこうなりました。